いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

Bトレみかん本線その18(ひとまず完成)

ショーティー車両の撮影に特化した、複線電化近郊型レイアウト『Bトレみかん本線」が一旦完成しました。これまでご覧いただきありがとうございました。

まだ作業は続きますが、ひとまずスタイロフォーム剥き出しの手付かずの土地が無くなったという意味で完成です。

こちらが全体図となります。
細かいので拡大してご覧ください。

それでは見どころをご紹介いたします。


久々に運用に入ったBトレカメラカーの映像も織り交ぜます。

※カメラカーの記事はこちらです↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/06/22/223448

まずはカーブ駅です。


いつもローカルな風景を作ることが多いので、今回は街っぽい駅を作りたいと思っていました。

当鉄道では、団臨や特急型の所属が多く、また、一度発車した列車は転がしっぱなしで撮影、という遊び方が多いため、停車時の有効長よりも通過の様子が映えるものをイメージしました。

団臨が通過すると言えば、武蔵野線品鶴線です(?)。カーブでカントをかけながら通過し、できれば3線・対向式ホームにして、ホームのない中線に583系「わくわくドリーム」が停車しているようなものを目指しました。が、スペースの都合で普通の複線になりました。


駅は対向式ホームの鉄骨が真ん中の線路上で三角につながるものにし、テープライトで蛍光灯を表現しました。




次に駅前周辺ですが、ここは街っぽくしたい割に、中央の背景兼用の山脈が目立ち過ぎて、ローカル感漂う感じになりました。

京急や多摩の方は、都市近郊の割には丘が迫る風景もあり、これも参考にしました。
当初、土手の直線から、まわりの土地の標高が上がり、駅のあたりではホームが切通になってトンネルにつっこみ、その上に駅本屋がある、という東浦和駅新小平駅っぽいものもイメージしましたが、これをまとめ切る実力はなく、普通の築堤の上の駅となりました。

しばらく「トンネルに突っ込んだ駅」にこだわっていたのですが、これはホーム有効長を誤魔化したい一心だったと思います。


駅には灯りがつき、コンビニがあります。


バス停があり、山側の裏手には業務用の駐車スペースがあります。現実にはこの地形のこの場所で、駅舎が崖を背負った向きに建っているのは不自然だと思いますので、違和感をなくすことに苦心しました。

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駅前通りは、湯河原や熱海あたりをイメージして、街でありつつも、観光資源もある雰囲気にしました。


駅前通りを抜けると住宅地があります。地形的に高さがずれて家々が建っている感じは、今回やりたかったものです。





列車は築堤の上を走り、家々の屋根の高さを進みます。この感じは各地によくあるように思います。

今回、街の風景を目指しましたが、建物が多ければその分だけ列車の撮影アングルを阻害してしまいます。ですので、列車を築堤の上に上げてしまうのは有効な手段に思いました。




下町のごちゃったとした横をかすめて走る列車をイメージした割には、建物が近代的だと絵面がガチャガチャしてしまう感はあります。これは作ってみてわかったことです。
次やるとしたら、茶色に統一された木造建築がひしめく感じが良いような気がします。



住宅地の裏手の山を登ると、桜の公園があります。
最近の素晴らしい出来の桜の木の製品の内部にLEDを入れて間接照明的なライトアップができないか、というのも今回やりたかったことです。


いかにも燃えやすそうなものの内部にLEDを入れるので、電流は抑えめにしました。
やってみた感想としては、一つの樹に複数のLEDを入れないと雰囲気が出にくい感じはしました。
ただ、部屋を暗くすると夜桜のイメージは出ており、気に入っています。



前回の「B越線」では、ライトが点滅するギミックの楽しさを知りました。
今回は、踏切と列車接近表示器もどきを作ってみました。


踏切は市販品の遮断機も動く素晴らしいものを調達しようかと思いましたが、複線で使う際のセンサーがかなり煩雑なのと、そもそも売っていない、という壁にぶつかりました。ミニレイアウトで複線ですし、おそらく遮断機は閉まりっぱなし、警報は鳴りっぱなしだろうということで、音も煩わしくなるかもしれません。そこで、市販の電子工作キットから点滅基盤を探して、踏切の製品に取り付けました。




この「遮断機固定、音無し、点滅のみ」の踏切はかなり良い感じになったと思います。制作費は1500円くらいで済みました。

コンデンサーに一定量の電気を貯めて、交互に放出する方式なのですが、同じ電源から別の並列回路を引っ張った際に点滅が異常に速くなることがありました。このへんの理論がいまいち分かりませんが、電源容量の話もありそうです。

列車接近表示器はかなりオーバースケールですが、いつも線路際がチカチカしているのは楽しいです。

さて、話は中央の山脈の向こう側の「街じゃないエリア」に移ります。

街の方は建物の密度を増やしていく挑戦をしましたので、反対側は素直に編成を撮れる場所を目指しました。


このS字がこのレイアウトのハイライトです。東海道本線根府川〜早川間の根ノ上踏切からの風景をイメージしました。


朝の上りブルトレは、子供のころに読んだ図鑑に載っている定番構図でした(たぶん、、、)


目線を落としても絵になります。


俯瞰気味にすると、奥に並走する道路が入ります(現地はそうなってませんが)。


S字に入る手前では、素直にカーブを曲がる姿を撮れます。




これもブルトレ写真でよく見た構図です。S字カーブで反対側にカントをかけ始める瞬間を正面から捉えます。

最後は駅と対角にあるカーブです。
ここは踏切側とこちら側を両方撮影地にするため、カーブの真ん中だけC140-177の急曲線を使っています。さすがにカーブ撮影の際に急カーブで列車の向きが反転してしまうのでトンネルに隠しました。


このトンネルは取り外し式で、一応内壁がちゃんと作られています。


トンネルからのカーブ飛び出しは撮影地の鉄板シチュエーションにも思えますが、S字ほどには選べる構図が多くありません。これも作ってみて分かりました。


駅出口の急カーブが集中する場所は、さすがに撮影には向いておらず、安全運行を祈念した社が建っています。


この部分には外部接続線もあります。
ポイントは、ここや渡り線を含めて全て合流方向にしました。

運転や配線ののリアルさを考えると、より良い配線があるような気もしますが、とにかくストレスなく走らせっぱなしにする遊び方が重要なので、ポイント脱線のリスクも最小化しました。

それでも、線路の段差やカントで脱線してしまう時があります。やはりレイアウト作りには保線は重要です。


撮影地として意識して設計したのはここまでですが、他にも良い撮影構図があるかも知れません。






ご覧いただきありがとうございました。


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