いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【代替品】チビ電動力でのBトレ電車N化

カトーの小型車両用動力は、2月に再生産されるというメーカーアナウンスがあり、とても期待しています。一方でポケットライン新動力の低速安定性、停止後の転がりによる集電不良防止、静音性などは非常に快適で、当鉄道の機関車群も機関換装が進んできました。
ポケットライン新動力の電車への搭載実績としては、改造品のスーパーひたちの作例がありますが、今回は純正のBトレ電車型への加工の少ない搭載方法を模索します。

※追記:割と最近にほぼ似たような記事を書いたことを忘れておりました。。。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/12/16/145000


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※スーパーひたちへのチビ電動力搭載記事です↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/10/22/194000

ポケットライン新動力には、チビ凸用、チビ客車用、チビ電用があります。
それぞれの特徴は以下です。

●チビ凸用
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・アーノルドカプラー付き
・車高高め
・車軸表現とハシゴ、タンクのモールドあり
・旧製品はBトレ機関車に無加工で付いたが、新製品は、機関車ブロック内部のリブ差込穴内側付近を削る必要あり。
・成形色黒

●チビ客車用
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・本来はポケットラインのミニSLをユーレイで走らせるためのもの
・アーノルドカプラー付き
・デッキ付き、Bトレ装着時には除去
・板バネ軸受け表現
・床下表現は特になく、ギアケースの箱のみ
・旧製品は、デッキを除去してBトレ電車や気動車に取り付ければ車高は正しく動力化できた。新製品は微妙に入らず各所削る必要あり。
・成形色黒

※参考記事です↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/12/23/225601

●チビ電用
・カプラーなし、片側にドローバー用のピンあり。
・片側は排障器表現あり。
・軸受け、床下機器の表現なし。
・成形色グレー


↑この動力がチビ電用です。


3種の違いは動力上側のカバーだけで、ダイキャスト、モーターとフライホイール、集電板2枚とサスペンションシーソー機構、2軸の車輪、下側の押さえパーツの構成はどれも同じです。

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DD51へのこの動力の搭載では、上側のケースを限界まで削ることに非常に苦労しましたが、 DE10への搭載の際に、上側のケースを外した状態でも問題なく走ることを発見しました(モーターの接着固定などが必要です)。
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これにより、この動力の可能性が飛躍的に拡がりました。

さて、本題のBトレ電車への搭載です。
DE10の時のように上カバーを外してしまうと寸法が小さくなりすぎて、ボディとの引っ掛け場所がなくなってしまいます。

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上側のカバーをいろいろ切りました。写真は結果として切りすぎてしまっていますので、真似しないで下さい。

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このように、車軸の上の平らなところを残すと、ここにBトレ電車ボディ窓パーツのピン差込部(純正台車の爪が引っかかったり、ブロックパーツが差さるあたり)が乗っかる感じになるようです。

特に固定する機構はないのでゴム系接着剤でつけました。ほんの少し車高が高い気もしますので、気になる場合は削った方が良いかも知れません。

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順番が前後しますが、先にカプラーを作っておく必要があります。これまで首を振るカプラー軸を自作していましたが、当鉄道の技術力的には精度を出すのがなかなか大変です。S字での脱線なども多く、いつも遊びの多いアーノルドカプラーを使うことになってしまいます。
今回は作業の効率的がテーマですので、Bトレ純正のドローバーを使ってみます。

まず、動力車両端とそこに連結する隣車両のエンドに、Bトレ純正のピン付きブロックを使い組み立てます。

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普通に写真の形状のカプラーを使います。モハユニットなどでは永久連結しているのもそれらしくて良いのですが、今回の仕組みでは動力と両側の3両が一つのユニットとなってしまいます。

ドローバー側の台車はカトーの小型車両用台車のカプラー軸を切り落としたものを使います。それでもドローバー軸が箱型のブロックパーツの場合は首振りに干渉しますので、適宜ブロックを削ります。

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ドローバーの動きはまあまあ固いので、縦方向に薄くして緩く動きやすいようにしました。
そのおかげか、トミックスC140のS字やカントでも、うまく通過してくれました。

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ポケットライン新動力の威力で、かなりスローが効きます。2軸なので、停止からの起動時の通電が少しだけ4軸より不利となりますが、それほど気になりません。

最後に台車レリーフを貼り付けます。
動力車とトレーラー車を裏から見るとこんな感じです。
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モーターケースに薄く削った台車レリーフを貼り付けます。どうしてもガニ股になってしまいます、、、。
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できました!

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2軸なので見た目はイマイチですが走行性能は抜群です。静粛性があり、スローが効くのも魅力です。

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一番左が今回の動力搭載車です。若干車高が高くなっています。

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今回、悩ましい問題であるカプラーについてBトレ純正ドローバーを使うことで、工程を大幅に簡略化できました。

これまでカトーの小型車両用動力2Mで走らせていた7連以上の編成も、この動力なら1Mで代替できるため、N化済みの編成に換装して小型車両用動力を2つ捻出することもできそうです。

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