いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

カトー小型車両動力の代替品を考える2

※前回の似たような記事はこちらです↓ 
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/12/16/145000


Bトレをしぶとく遊び続ける日々を綴る当ブログですが、動力化パーツの供給問題は、最も重要な話題のひとつです。

ポケットラインの新動力は性能がよく、機関車のN化には困らなくなりました。

一方で電車、気動車用にとても便利だったカトーのボギー動力(駆動は2軸、集電は4軸)である「小型車両用動力ユニット」は、品薄状態が続いており、おそらく当ブログを書き始めてから初の事態となっています。


カトー公式HPでも22年の春や夏の再生産が記載されたものの、22年5月段階では、まだ不明確な状態が続いています。

当鉄道的に、代替品の有力候補と考えているのが、カトーのポケットライン新動力です。


Bトレ黎明期のことはしっかり理解しているわけではありませんが、電車・気動車はポケットラインの「チビ客車用動力ユニット」、機関車は「チビ凸用動力ユニット」を取り付けられる設計にて作られていると思います。その後、カトー製の小型車両用動力ユニットやバンダイ独自のものが充実していきました。

よって、初心に戻って「チビ客車用動力ユニット」をつければよいということになりますが、品番11-104から、品番11-110へリニューアルされた際に、圧倒的な走行性能アップと引き換えにBトレへのポン付けはできなくなってしまいました。

ポケットライン新動力ユニットは、現在以下の3種がリリースされています。

●11-108 チビ凸用動力ユニット

ポケットラインの凸型電気機関車に使われているユニットです。未だにBトレ電気機関車には無加工に近い状態で取り付けることができます(機関車内部ブロック内側側面の丸い部分あたりを削る必要はあります。またスカートまわりは検討が必要です)
カプラーポケットを装備し、床下にはタンクやハシゴなどの表現があり機関車らしい形態です。シャーシのベース板自体の位置が高く、通常の電車などへの装着には不向きです。

●11-109 チビ電用動力ユニット


ポケットラインのチビ電に使われているユニットです。リニューアル前は存在しなかった品種と思われます。カプラーはなく、片側は連結用ドローバーのためのピンを備え、反対側は排障器の表現があります。床下や車軸ディテールは無く、ツルンとしています。Bトレボディに取り付けるための取っ掛かりがないため、自作でなんとかする必要があります。またカプラーの取り付け部を自作する必要があります。機関車をカトースカート&カプラーASSYを使ってN化する場合は、余計なディテールがないという点において便利な動力です。

●11-110 チビ客車用動力ユニット

ポケットラインのチビ客車に搭載し、ユーレイとして無動力のチビSLを推進するための動力です。チビ客車用の取り付け爪がついており、これはBトレ電車用取り付け爪と同じ位置です。というよりも、上記のようにBトレはこのユニットを使うことを想定して設計されています。
しかし、リニューアルによって、基本的な形は変わっていないものの、Bトレに取り付けるにはいろいろな部分が干渉するようになってしまいました。(チビ客車のボディには干渉しないのでしょうか)



カプラーポケットを備え、アーノルドカプラーのままならトミックスC140-30のS字も通過できるため、動力化時の大きな悩みのひとつであるカプラー問題は、カトーカプラー化を諦めればクリアできます。台車表現は、1軸車軸の表現があり電車には似つかわしくありませんが、後述するようにここを切り落としても問題なく走ります。床下中央部は特にモールドのない箱型カバーが付いており、これは他の2種と同じ金型です(チビ凸だけは、これの上に被せるようにタンクとハシゴ表現がついていて、こちらは上側のパーツから生えています)

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さて、本題に入りますが、カトーの小型車両用動力が買えない時代に、できるだけ容易にBトレ(電車や気動車)動力化しようとした場合のひとつの答えは以下です。

①ポケットラインの「11-110チビ客車用動力ユニット」を使う
②ボディに入るように動力上側成形パーツを削ったり干渉部位を切り落とす。ボディと動力は接着や両面テープでの固定を考える。
③カプラーはアーノルドをそのまま使う。または急カーブS字通過は諦めてカトーカプラーに交換する。
④車軸表現(動力上側パーツ)は切り落とし、そこに被せるように、動力中央部床下の箱型カバーを糊代として、薄く削った台車レリーフを貼り付ける。

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②について:



せっかくの取り付け爪があるので活かしたいですが、とうしても奥まではまりません。

無理に奥まで入れると、下の写真のように車体側面が膨らんでしまいます。

本来、この下の写真のように爪が奥まではまって、車体側面が膨らむことはないはずです。

こうなってしまう原因は「動力側の爪の部分がぶ厚すぎて、ボディの溝にはまらない」のか「ボディが下まではまりきらないので、爪がひっかかるところまで行けない」のかどちらかです。

前者の解決のために爪そのものを切断、後者の解決のためにダイキャスト直近前後のあたりの除去と車幅方向左右シャーシ端の上側リブの切断をしました。これでボディが無理に膨らむことなく正しい位置に動力が入るようになりましたが、ボディ固定のための爪を切り落としてしまったことや、だいぶいろんな所を切った割には根本的な原因箇所を特定できなかったということで、まだまだ研究が必要です。またチビ客車動力によるN化をする時に、いろいろ試してみたいと思います。


③について:

カトーカプラーのナックル型をつけてみたところ、トミックスC140-30のS字で、上の写真くらいカプラーがズレてしまい、わずかな首振りでは足りません。


アーノルドカプラーに戻したところ、通過できました。

連結相手はいずれも同じカプラーをつけたカトーの小型車両用台車(トレーラー)をBトレ純正シャーシに取り付けたものです。


④について:

全幅比較
・チビ客車用動力下側パーツ 15mm
・チビ電用動力下側パーツ 同上(同金型)
・小型車両用台車(トレーラー) 17mm
・Bトレ純正台車枠 12.5mm
・Bトレ台車レリーフ 約2mm

Bトレ純正品やカトー小型車両用台車を装着した状態だと、床下の全幅が16.5-17mmくらいになっており、全幅15mmの動力下側パーツの上に台車レリーフを貼るには、レリーフの厚みを1つあたり1mm以下にする必要があります。

正確には薄くする必要があるのは全幅15mmの床下箱型カバーの外側にくる部分だけですので、台車レリーフ全体を薄くしなくてもよいのですが、集電板の車軸部分は箱型カバーと同じ高さまででっぱっているので、ここを逃がすか、やはり全体を薄くするのがよいと思います。


というわけで以前、カトー動力を積んでいた181系電車を、この動力に更新してみました。
スローが利き、走行もとても安定しましたが、以下の動画を見ると動力車(グリーン車)が少し斜めになっています。確実に水平にボディ固定する方法などの研究を続けます。

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