いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

バンダイ4軸動力の駆動系整備(失敗)

絶版となって久しいバンダイの4軸駆動動力ですが、集電系の整備や補重により、カトーの小型車両用動力を超える牽引力を発揮し、当鉄道の機関車N化の主力となっていました。
今は、さらに低速と牽引力を併せ持つカトーのポケットライン新動力への換装が進んでいますが、いくつかの車両では現役です。

その中のひとつがゴハチです。

しかし、ある日突然なにかを噛み込んだようにガッ!と動かなくなり、その症状が治らなくなり休車となっていました。

ある方向に走らせていると上記症状でストップし、それ以上その方向には絶対に動きません。ただし、逆向きには走れることが多く、そうするとまた順方向にも動くようになります。

いくつか原因を考えましたが、調べるとどうも台車が悪さしているようでした。
当鉄道のゴハチはカプラーまわりや台車レリーフをいろいろ加工していますが、それは原因ではないようでした。


バンダイ4軸動力の台車は、中央のギアでモーターからのウォームギアを受け、2つの中間ギアに伝達してからそれぞれの車軸に伝えます。

中央のギアは二段になっていて、ウォームを受ける大きなギアは歯が斜めになっています。


横から見ると、中央・上の太いシャフトが中央の二段ギアで、下の2つのシャフトが中間ギアです。

両方とも不調となった、EF58-89と61では原因が違うようなのですが、どうも共通するのは「中間ギアと中央二段ギアの大きい方の歯が、干渉している」ことにあるようでした。

中間ギアと噛み合っているのは中央二段ギアの小さい方の歯ですが、大きい方とも接触すればロックしてしまいます。

スピードを上げていると勢いでなんとか走りますが、とにかく常にカチカチカチ!と音がしますので、たぶんこの原因なのだと思います。
以前は普通に走ったので、だんだんにギアが狂ってしまったのでしょうか。

この中間ギアを外し、台車の集電機能だけ残して非駆動にすると(もう一つの台車の駆動で)ちゃんと走ります。

まず上の写真ですが、89号機のもので、片方の中間ギアが明らかに斜めになっています。これでは干渉するのも無理はなさそうです。

中間ギアの金色のシャフトは段差がついており、これをしっかり押し込むことでギアが斜めになるなどの暴れを押さえてくれる構造に見えますが、シャフトを奥まで押し込んでも改善できませんでした。
ギアのセンター穴の成形不良なのか分かりませんが、これはお手上げでしたので中間ギアを放棄して3軸駆動にしてしまいました。
パワーは落ちますが、それでもカトーの小型車両用動力よりは強いです。

一方の61号機ですが、シャフトの差し込み自体がだいぶ緩くなっていました。これが緩むと中間ギアが暴れやすくなるようで、中央のギアと中間ギアの干渉部を軽くヤスリで削り、さらにシャフトをしっかり押し込んで中間ギアの位置固定した上でシャフトを軽く接着剤で固定しました。

これにより、今のところ2両ともちゃんと走っています。

なお他に行った整備は、
・カトーのユニクリーナーを綿棒につけて車輪の清掃
・車軸をバラして清掃、集電シューも清掃
・台車から上に生えている集電部の古くなった接点グリス拭き取り、塗り直し
・ギアへのカトーユニグリーンオイル注油
・集電向上剤LOCOをつけての慣らし運転
などです。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・

これで一応完成と思っていましたが、やはり走らせているうちに、カチカチ!音やギアのロックが発生するようになってしまいました。。。

バンダイ4軸動力は当鉄道のトミックスP140-30のミニポイントにめっぽう弱く、脱線が多くなっていたこともあり、ポケットライン新動力への換装を考えることにしました。

バンダイ4軸動力(品番3、4、5)は絶版後も人気があり、比較的高値で取引されています。

動かなくなる要因はいくつかに絞られた感じがします。

ひとつは、在庫状態で長期間動かなされなかったことによる駆動系の固着です。
↓この記事です。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/09/29/222024

走行のギクシャクは、補重と接点グリス等で改善します。
↓この記事です。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/01/02/122707

今回の突然動かなくなる症状は、ギアを外すなどしか対策がなくお手上げの感はあります。
ただ、ギアの角をやすりがけしたり、軸の緩みの改善をしても再発してしまうということは、もしかしたら全く別の要因なのかもしれません。ただ、原因が台車にあるのは間違いなさそうです。

https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/01/09/230618
↑この記事では、原因がよくわからないままに3軸駆動化してしまっており、今のところちゃゆと動いています。もともとの症状が軽かったのかも知れません。

当鉄道では4軸自体にはあまりこだわりはなく、2軸でも快適な走行のポケットライン新動力換装が進んでいます。
バンダイ4軸動力の修理と、ポケットライン新動力換装、どちらを進めるのが得か、悩ましいところです。

ちなみにカトーの小型車両用動力の再販も22年5-6月ごろにいよいよ実現しそうな情報も出てきました。

Bトレをしぶとく遊びつづけるための動力ユニット事情、観察を続けようと思います。

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