いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

Bトレ連接車LSEを安定して走らせる


当鉄道はJR化前後の東日本の国鉄型車両を中心に走らせています。私鉄には魅力的な車両が多くありますが、国鉄通勤電車群とあわせ、手を出さないようにしています。守備範囲が広がりすぎると財政が破綻してしまうからです。

しかし小田急ロマンスカーだけは、バラエティ豊かなラインナップやBトレ製品化率の高さや完成度から、その魅力に抗い難く、導入を解禁してしまっています。
いろいろ理屈を連ねていますが、要するにカッコいいのです。


そんな中でも真骨頂は、昨年惜しまれながら引退したロマンスカー7000形LSEです。
クラシックながら色褪せない塗色のセンスや、80年代生まれの各部のディテールは、国鉄特急電車黄金時代の車両に通ずるものを感じます。

LSEのBトレ製品ですが、複雑な連接車構造を見事にディフォルメしており、通常のN化パーツを使って走らせることが可能です。
しかし以下のような問題もあります。
1-動力が入るのが(一両分の室内スペースがあるのが)両先頭車のみで、バランスが悪くなる。
2-連接車の連結器構造に遊びがなく、勾配やカントの捻りに弱い。
3-連接車同士で荷重を支えがちなため、台車に車重がかからず脱線しやすくなる。
4-製品を素直に組んだ6連でも、カトー動力一両では動かしきれない。

当鉄道では試行錯誤の末、以下のセッティングで走行化していました。
●編成両端にカトー動力を配置、ウエイトを出来る限り搭載。
●編成中間の台車もカトートレーラー台車の連結器を切って取り付け
これは、調子の良い時はよいのですが、中間車を増やして8連化してからは、カント絡みで中間台車の脱線が多くなってしまいました。
また、勾配も登れません。また、連結器を失くした中間台車はその場でクルクルまわり、ポロポロ取れてしまいます。連接車は、車体を連結
させてからレールに載せるので、リレーラーを使っても大変です。

運転や扱い性が良くないと、好きな車両も走らせるのが億劫になってしまいます。意を決して整備することにしました。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
今回の整備の方針は以下です。
●動力は牽引力の高いバンダイ4軸動力を編成端に一両のみ入れ、基本的にはこれが牽引する向きに運転を限定する。
●連接車同士の各連結部に遊びを設け、勾配やカントに強くする。

まずは連結器のひねり方向への動きを妨げそうな部分を削ります。


連結器はC型のはめ込み部と、そのまわりの板状の部分があります。このうち後者を除去します。多少連結面の見た目が悪くなりますが、これでレール進行方向へのひねりに有利になるかも知れません。


↑ニッパーは、少し高いものを使うようになってから、作業性が格段に上がりました。


さらに残ったC型のはめ込み部の幅方向を狭くするように切ります。これでさらにひねり方向への動きが可能になります(たぶん)。


次にC型フックがはまる上側の屋根パーツと一体の部分を削りました。これで勾配方向のひねりの自由度を増やします。
ネイル用のリューターが大活躍です。1500円でこの便利さ。


次に屋根パーツの連結器の板が擦れる部分の両脇を削ります。これで、さらに車体のひねり方向の遊びを増やします。


トレーラー台車は上から楊枝を軽く指して接着します。これでポロポロ取れなくなります。またクルクル回らないようにストッパーを作ってシャーシ裏に貼り付けました。


LSEの走行を不安定にしている原因の1つがこの自作車両たちです。
同製品のオーナーの方はご存知かと思いますが、製品は3両セットで二箱組み立てても6連にしかなりません。しかし、側面も屋根もシャーシも余るので、窓ガラス兼用のパーツさえプラ板で代用すれば、もう一両作れてしまいます。
ただしこれがやりやすいのは、「両方に台車がついてない車両」だけで、横から見ると両方にC型フックが飛び出してTの字のように見えるものだけです。
自分はさらに余ったT字型のシャーシの片方のC型フックを切り取りシャーシと半円形のボディを継ぎ足してもう一両作っています。
これらはもう少し丁寧に組んで、走行中に悪さしないように努めました。


一応できました。

先頭車には4軸動力が入っています。逆進する時は推進運転となり不安定ですが、以前のプッシュプルよりはマシな気がします。


先頭車とそれに寄りかかるように連結される2両目です。


3-4両目です。このような構造になっているので、中間車にモーターを積めません。


5両目の台車がないT字状の側面の車両でフック方向を逆転させます。これを挟んで6両目以降を背中合わせに編成を組みます。この2両は余りパーツから作りました。


7-8両目です。展望車にはBトレの通常の床板が使えます(少し端をカットする必要があります)。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
試運転をします。



当鉄道の波打つ手作りカントにも一応追従してくれますが、やはり推進運転時などに中間台車が脱線してしまいます。

そこでさらにミニ四駆用ウエイトを追加します。

展望室から見えようがお構いなしに、積めるだけ積みます。結局これが一番重要のようです。


ついに以前は無理だった、支線の急勾配と急カーブを推進で登るまでになりました。動力はバンダイ4軸動力を、接点グリスとミニ四駆ギア用グリスでチューンするいつもの方法により、パワーに余裕があります。



ついに終端駅に初入線できました。

動画はこちらです↓
https://youtu.be/4PhzNtM-8Uw

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・寄せ集めでロマンスカーの中間車を増やす
・【開封)小田急ロマンスカーHi-SE
・【Bトレ車両】小田急ロマンスカーHi-SE
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