いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

485系の幕を自動で回す

上野駅のショーティー用モジュールの再整備もだいぶできてきました。

ダミーとなる高架ホームに何の車両を置くかは悩ましいところでしたが、やはり国鉄特急色が置いてあると、らしさが増す感じでした。

どうせダミーなので、普段できないこととしてボンネット車のヘッドマーク交換風景を表現しようかと考えましたが、さらに踏み込んで電気釜車の幕回しをすることを思いついてしまいました。

これは当鉄道の技術力的に明らかに茨の道なのですが、ダミーなら何とかなるかも知れません。

国鉄特急電車のヘッドマーク幕回しは、上野駅に入り浸っていた子供にとってエキサイティングな瞬間の一つでした。ヘッドマークと側面行き先幕が連動?していた場合は、同じマークでも側面行き先の種類分の同じ絵がありました。例えば「あさま」では「上野」「長野」「直江津」「妙高高原」の行き先を変えながら、ヘッドマークは「あさま」が4回連続していた感じです。
これが、側面とヘッドマークが独立して動く仕組みのものがあったのか、はたまた上記の「あさま」の例も本当か、記憶はあいまいです。

上野駅では新幹線開業を機に485系担当列車も、幕回しも激減してしまったと思いますが、それでも平成時代まで「つばさ」と「あいづ」のマーク転換は残っていたと記憶しています。


その際には、上野乗り入れの無くなった「はつかり「いなほ」や、元々上野に縁のない「白鳥」「むつ」、そして廃止された「やまびこ」「やまばと」などが次々に出てきて、36コマしかないフィルムは、あっという間に消費されていきました。


上野駅での幕回しシーンです。



最初にタミヤ工作シリーズのプーリーセットを買ってみて、骨格部分を堅牢に作ることを考えました。が、少しサイズが合いませんでした。また、ベルト状に作ったヘッドマーク幕を沿わせてみましたが、工作精度が足りず、ベルトの左右のズレなどを制御できず諦めました。


次にジャンク箱を漁っていると、このプラ車輪に注目しました。


タミヤのプーリー一周分に幕のシートを貼り付けてしまい、その外側にプラ車輪を半分に切ったものを接着しました。軸を外側にすることで、車輪の部分にゴムを引っ掛け、二分割された車軸を、このドラムの軸にします。
これを左右二枚のフレーム板の穴に通します。


こんな感じになります。
このゴムベルトをうまく回せれば、マーク幕はクルクル回るはずです。


この仕組みは回転ドラムの円周分の長さしかマークを収録できないのが欠点です。

泣く泣く「鳥海」や「ムーンライトえちご」などは諦めました。


このゴムベルトをポケットライン動力の車輪に引っ掛け、低速かつ、静音性のあるギミックにできないか考えました。が、全くトルクが足りないようでした。
貴重な動力を壊してしまいました。


試しに普通の130モーターで動かしてみましたが、冗談みたいに高速回転です。当たり前ですが、、、。


ネットで見つけたのが、ギア付きの低速モーターです。

今回、写真の右側の小さい方を使いました。これは3Vで毎分5回転すると書いてありました。これが本当なら一回転するのに12秒、かなりの低速です。

モーター回転部は半月状というかD型の形状になっています。幕ドラム機構のベルトを引っ掛けてみると、、、回りました!

少し速いですが、雰囲気は出ています。
トルクはかなりあるようです。モーター軸は一回転に12秒まではかかっておらず、5秒くらいで回っている感じはあります。単三アルカリ電池×2本直列で回してみましたが、電圧によってもスピードはだいぶ変わるのでしょうか。

この手の低速ギアは、タミヤの工作シリーズの大きなものしかイメージがなかったので、小型モーターの先端部と一体になったものがあるとは驚きでした。


モーターが車体側面から大きくはみ出している構造も覚悟したのですが、上の写真のように車体幅に収めることができました。
下にはみ出したモーターは地面の穴に挿します。

ベルトドライブなので、モーター軸側を小径に、回転ドラム側を大径にするほどに回転は減速されますが、ドラムサイズ的にはこの減速率くらいが限界でした。もっと精度の高い技術を持っていれば、より実感的にできるかも知れません。

また、今回タミヤのプーリーセットの取説を読んで学んだのは、途中でベルトを90度ねじることで、水平回転を垂直回転に変えられる、ということです。
ピニオンギアなどを使わずに簡単にこれができるのは、ベルトドライブの大きな利点に思えました。

今回のモーター自体は小さいので、水平に配置して完全に車体に収めることも可能かも知れません。そうすれば走行化もできます。(幕回しシチュエーション的に走る必要がないですが、、、)
その場合は、ベルトドライブをねじり、複数回、回転面を変える必要がありそうです。考えるだけで頭がこんがらがります。


できました!


上野駅の思い出の風景が甦ります。


これはなかなかありそうで、作例のないギミックに思えます。
ダミー車両だからできるギミックというのは、他にも検討の余地があるかも知れません。


連結器カバーをつけたり、1-2両目の間のモーターを隠すように車体を組んだりしました。

編成としてはおかしいのですが、反対側はクハ489のボンネットにしました。
こちらは手動にてのマーク変換作業中です。
マーク部に蛍光灯剥き出し状態の写真を貼りましたが、なかなかそれっぽくなりました。







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