クモハ123はその数字の並びの面白さから子供心に妙に気になる電車でした。
関東から比較的近いところを走るのは、辰野のミニエコーか、今回の身延線のもので、小学生の間では「富士山カット」と呼ばれていました。たぶん歯ブラシの宣伝の「山切りカット」の類似かと思います。
クモハ123は、Bトレのクモヤやクモニを改造するのは勿体無く、やるとしたら鉄コレベースかなあと思っていました。今回、かなり安く鉄コレを入手できましたので、作ってみます。
、、、と思ったのですが、全然簡単ではありません。
妻面から客用ドアまでで3センチ近くあるため、両端からつなぐとお客さんが乗れない車両になってしまいます。
妻面と乗務員窓の間のスペースと、ドアから客用窓のスペースをギリギリまで詰めるしかありません。
顔のところを切り離し、Bトレのパーツ状態にしました。乗務員窓より妻面側を除去して、お面を再度接着します。
客用ドアまででカットします。ハイパーカットソーの扱いにも少し慣れてきました。
このドア間に側面のナンバー入りの部分・窓2つ分を挟み込みます。
ナンバー表記がある場所はオフセットしていたので、側板を一枚ずつ切り出して挟み込む感じになります。この方法は自分の技術力だと左右の側板全体の長さがあわず、車体が歪むのが予想されます。
そこで、屋根を先に60ミリで作り、車体の全長を決めてから側板を挟み込むことにします。
これなら、側板の長さが合わなくても、隙間が空くだけで車体が歪むことはありません。
写真のように、大まかに切ってからヤスリスティックで追い込みました。ユニット窓の枠はギリギリ残りました。
適当に下回りをつけて完成です。さすがに一両で転がす以外に運用のしようがなく、動力化は見送りました。
軽く工作するつもりが、なかなか(自分の技術力的には)難儀な作業となりました。
自分が身延線に初めて訪問した頃はすでにワインレッドの115系はいなくなっていた時代です。それでもまだ313系はいなかったと思います。
115系湘南色、165系急行「富士川」あたりのお供にディスプレイして使おうと思います。
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