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当鉄道ではBトレ新製品が途絶えた現在でも入手できるパーツを使って、出来るだけ快適な動力ユニットでのN化を試行錯誤しています。
カトーの小型車両用動力は走行も供給も安定していて素晴らしいのですが、駆動が2軸のためどうしても非力です。電車や気動車ではこれを2つ使い、8軸集電、4軸駆動の安定性を得られますが、機関車ではそれが出来ません。
一方でバンダイが何種類か出したBトレ用動力ですが、3-5番については4軸集電・4軸駆動でパワフルです。この製品は集電や駆動系がいまいち安定せず使用を避けていましたが、グリスなどのチューニングで安定することが分かり、長らく当鉄道の機関車動力の主力でした。が、この動力も絶版になり、中古でも価格が高騰してしまいました。
※記事はこのあたりです↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/01/02/122707
2019年末に発売されたのが本家カトーポケットラインの改良新動力です。コアレスモーター、サスペンション等の新規軸で、2軸動力ながら異次元の快適な走行性能となりました。
Bトレ箱型機関車へはこのポケットライン新動力の換装を進め、客車列車の運転機会も増えました。
※記事はこのあたりです↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/07/10/095550
しかし最後まで課題に残ったのが、凸形ディーゼル機関車です。これは、上記のバンダイ動力がワンタッチで装着できるのは良いのですが、ウエイトを積むスペースがなく、箱型機関車ほどのパワーを発揮できませんでした。
また、DE10などローカル向け、入換用途などになるほどに、低速運転の安定性が欲しくなりますが、バンダイ動力には限界がありました。
そんな中市場に並び出したのは、ポケットライン新動力の中でも「チビ電」用の、床下表現などが最小限のシンプルな動力です。これを使い、電気機関車のなんちゃって台車レリーフの表現を試したりしました。
※記事はこちらです↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/07/10/095550
前置きが長くなりましたが、今回はこのチビ電用動力をなんとか凸型ディーゼル機関車の狭いボディ内に仕込めないか、という実験になります。
まず、大きさを比較します。上から、バンダイ製Bトレ動力3の前後を削ったもの、今回のチビ電用動力、DD51の裏側です。Bトレの凸型ディーゼル機関車は、機関車内部ブロックが幅細になっており、このままではチビ電用動力が入りません。
写真のように動力を削りに削りました。
オーバーハングを切り落とし、ボディの上下パーツの引っ掛かりだけを残して徹底的に削ぎ落とします。
特に上側のモーターケースの四つ角がボディ内部に当たるのでニッパーで斜めに切り落とし、さらにダイコンおろしの如く、大きめのスティックヤスリ400番に擦りつけて削りました。
肉厚が薄くなりすぎて動力を壊しそうになりましたが、なんとか持ち堪えてくれました。
いいセンまでは行くのですが、車高が下がりきってくれません。
ボディの内部はパーツ接続用リブや運転台側面窓の下部などを削りまくりました。内部ブロックは使わずにGボンドで接着して組み立てます。
なんとか車高が下がりました!
カプラーはホビセンにカトー製品のASSYを買いに行こうかと思いましたが、以前失敗した他の車種のスカートとスノープラウを加工することにしました。使うのは、スノープラウ&一体のカプラー軸、ナックルカプラー、スカート本体は使わずに黒いスノープラウパーツがハマる上側の板だけを使います。
板とスノープラウをはめた後、接着してしまいます。その後、上に飛び出た黒いリブやそもそも黒いリブが引っかかっていた、板パーツの穴の外側も切り落としてしまいます。出来るだけ小さく削っていくと、Bトレ側面パーツからぶら下がっている黒いステップパーツの内側に、このスノープラウ&カプラーASSYが収まりました。
試運転します。
さすがのポケットライン新動力で、カトー台車をはいた客車15両を余裕で低速牽引します。
おゆまるを熱して台車の型を作ります。レジンを流し込み、紫外線ライトで固めます。
出来るだけ厚みを薄くして取り付けます。
台車はダイソーの黒いアクリル絵の具で塗りました。
できました!
上が従来のバンダイ4軸動力搭載、下が今回のチビ電用動力搭載です。
台車間になにか付けたくなりますが、そのうちに、、、。
低速でも安定します。音もとても静かです。音がないということは余計な抵抗がないということなので、走りを邪魔するものが少ないのだと思います。
今回の加工はなかなか大変でしたが、主力のDD51がパワーアップしたことはとても嬉しいです。
よりスロー運転が要求されるDE10もこの機関に換装したくなりますが、台車レリーフの隙間が大きいので車輪がない部分がマヌケに見えないか心配ではあります。
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