いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【Bトレ車両】EF58-89を仕上げる

90年代のJRには何両かのEF58が引き継がれました。
関西には150、東海には122と復活した157、そして関東にはお召し機61と89です。

最近貴重となったEF66-27をニーナと呼んだり、EF6437をザンナナ(なんでサンナナでないんでしょうか)など、ちょっと年寄りになってしまうと使うのに躊躇するニックネームがありますが、ゴハチ、ロクイチのような呼び方は普通に自分も使ってましたし、ロクサン、ロクヨンなども使ってました。
当時は今のようにネットがなかったので、愛称としての標準は鉄道ファンやダイヤ情報などの誌面で使われていたがどうか、またはごく狭い仲間内で使っていたかという尺度しかなかったわけです。

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そんな中で思い出せないのがEF5889の愛称です。今では「パック」という呼び方がネット上では定着しているようですが、当時からそう呼ばれていたか、、、?鉄道ファン誌上で使われていたかどうかは思い出せません。

実は未だに485系は「よんひゃくはちじゅうごけい」なのか、「よんぱーごけい」なのか、「よんはちごけい」なのかもよくわかりません。自分は一番最初のやつで呼んでいます。

さて、そんなわけで関東の波動用、イベント列車シーンを彩るために是非揃えたいEF5889ですが、 鉄道博物館にも保存されている最終形態を再現するには、Bトレ形態的には「ぶどう色・小窓Hゴム・ヒサシ付き・縦型フィルター・ケコミあり」というものになるようです。

正直EF58の形態分類がさっぱり分からず、先日作ったBトレ製品索引には、かなり適当な写真を載せてしまいました。

【Bトレ製品の索引はこちらをご覧ください】

改めて、少し勉強したことは以下になります。

〈少しかじった実車の話〉
●34号機より前は、デッキ付きでの落成、貨物機への転用などで、いわゆる見慣れたゴハチとは違うので割愛。見慣れた姿への再改造の形態は、その時点での増備車に準ずる。
●35-70までは大窓、パテによる窓まわり仕上げ。
●71-は小窓、パテ仕上げ
●156-、164-166、169-は小窓でHゴム支持。元大窓車も含め、後にこの形に改造されたもの多数。
●基本的には蒸気暖房(SG)を搭載しており、Bトレ的に関係あるのは、屋根の二組の水槽蓋の存在。後に1970年ごろから東北上越型はEGに改造されており、蓋がない。実車的には排気口や表示灯の違いなど。
●側面フィルターは、縦縞の見える金属製の縦型フィルターと、後に改造されたヨロイ戸のビニロックフィルターがある。138-145、149-の12次車では落成時からこれになっている?
●運転室扉脇のステップには、手足が入りやすいようにくり抜かれた「ケコミ」ありへと、かなりの両数が改造された。
●前面窓上のヒサシと水切りは様々ある。
●パンタと台枠の件はBトレN化してしまうと関係ないので割愛。

(ざっとBトレに関係ありそうなところだけでもこれだけあり、書けば書くほどボロが出るのでやめます。)

次に〈BトレEF58の金型形態〉について
●前面
大窓×(ヒサシ無し、ヒサシ&手摺無し、ヒサシ有り、一体型ヒサシ有り)
小窓×ヒサシ無し
小窓Hゴム×(ヒサシ無し、ヒサシ有り)

●側面
縦型フィルター×(ケコミ有り、ケコミ無し)
ヨロイ戸フィルター×ケコミ有り

●屋根
SG(水槽蓋有り)、EG(水槽蓋無し)

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↑大窓×ヒサシ無し(お召し)

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↑大窓×ヒサシ有り

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↑小窓(という割には大きめ)×ヒサシ有り

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↑小窓・大窓×ヒサシ有りの比較

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↑大窓×一体型ヒサシ広島タイプ

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↑縦型フィルター×ケコミ無し

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↑縦型フィルター×ケコミ有り

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↑ヨロイ戸(ビニロックフィルター)×ケコミ有り

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↑SG屋根(避雷器両脇に水槽蓋有り)

JR時代に走ったゴハチの形態をBトレで再現するには、、、、

・61、、、大窓ヒサシ無し、縦型フィルター、ケコミ有り、SG屋根、(ため色、側面銀帯、他銀装飾)

・89、、、小窓Hゴムヒサシ有り、縦型フィルター、ケコミ有り、EG屋根、(ぶどう色)→※ぶどう色のEG屋根および、ぶどう色のHゴムヒサシ付き前面、ぶどう色の縦型フィルター×ケコミ有り側面は、パート8でしか入手できないと思われる。このアソート時には89のナンバーは無し。

・122、、、小窓Hゴムヒサシ無し、縦型フィルター、ケコミ有り、EG屋根、(青またはぶどう色)→※ぶどう色のEG屋根はパート8でしか入手できないと思われる。

・150、、、原型小窓ヒサシ無し、ヨロイ戸、ケコミ有り、SG屋根、(青またはぶどう色)→※ぶどう色のBトレ150号機セット商品が存在し、ぶどう色のヨロイ戸はこれでしか入手できないようです。

・157、、、小窓Hゴムヒサシ無し、ヨロイ戸、ケコミ有り、SG屋根、(青)→その後、博物館入りにあわせ、原型小窓、縦型フィルター、ケコミ無し、ぶどう色に復元。→※Bトレ157機セット商品以外では、青のヨロイ戸はセブンイレブンアソートでしか入手できないと思われる。


というわけで、やるんじゃなかったというほど複雑でしたし、事実誤認もありそうですが、やっと本題に行くと、EF58-89を作るのは簡単ではなかったです。

・ぶどう色×小窓Hゴム×ヒサシ有りの前面を見つけるのが大変。
・EG屋根を見つけるのが大変。
・縦型フィルター×ケコミ有りを見つけるのも大変。

というのが、今知ることのできる情報から分かることです。

そんな知識は後から調べたものですので、とりあえず中古で飛びついたのは、
・ぶどう色×小窓Hゴム×ヒサシ有り
・SG屋根
・縦型フィルター×ケコミ無し
という代物です。製品としてはこの組み合わせは存在しないと思われますので、後に組み替えられたものでしょう。

屋根とケコミは、もともと知らなかったくらいのところですので、この際気にせず行きます。

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これがSG屋根です。

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鉄道博物館の現車の写真を参考に塗り分けてみました。本当は避雷器両脇の水槽蓋がありません。ただ、大きな特徴である排気口ダクトは、もともとBトレでは表現されていないようです。

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側面の機器を黒く塗り分けました。

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悩ましいのは顔です。偉大な先人の方々のブログにもよく書いてありますが、Bトレのゴハチの窓は大きいのです。特に小窓Hゴムの細目のような感じはあまり出ていません。原因の一つにHゴムの無塗装があると考え、マスキングしつつ油性マジックでなぞってみましたが、、、

ほとんど変わらず、ここは深追いはやめておきます。

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避雷器を切り取り別パーツに、無線アンテナをつけました。無線アンテナはSG水槽蓋の上に設置するしかなく、元がEG屋根でないことがどうでも良くなってきます、、、

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ポールをダイソーのアクリル絵の具を爪楊枝の先につけたもので塗りました。
N化してない状態ですが、なかなか可愛いです。

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ロクイチと並べます。並べれば、違いは際立ちます。

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N化しました。バンダイ四軸動力にカトーカプラーをつけ、ナックル根元あたりに手摺パーツを接着しました。前面パーツの下部は切り落とします。台車は旧客のものをつけました。

ここまでで、一応完成なのですが、いろいろ追加したくなってきました。
まずは連結器まわりですが、89はJR時代にはスノープラウをつけていません。代わりに当時の写真で目立つのが、側面が白いステップとスノープラウ取付構造物です。

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これはきっと良いパーツが市販されているのだろうなと思いつつ、1ミリプラ板でそれっぽいものを作りました。

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運転台へのハシゴも用意しました。これは、適当な建物ジャンクパーツから切り出したもので、段数が足りず太すぎるので、そのうち良いものに変えたいところです。

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カッコよくなりました!

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ジャンパ栓などもつけました。

こうなると気になってきたのは先台車部分の空いてしまったスペースです。ここに旧客用の台車レリーフを一軸分、縦幅も縮めたものを貼ってみました。台車間の隙間が気になったので、謎の黒い箱をつけました。

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重厚感が出たような気がします。


あわせてロクイチも整備しました。
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側面タンクを黒く塗分け、銀の飾り帯を塗り分けます(失敗しました、、、)。

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スノープラウ取付構造物の形が、89とは違いカッコよいので、それをできる限り表現します。

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先台車部分、ハシゴを89と同様にし、車軸を金に塗りました。またスピード検出器の銀の線をつけました。これって、両サイドにあるんでしょうか?

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できました!
台枠が重々しい感じが前より出たような気がします。

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トミックスのC140のS字も通過できます。

東のゴハチが2両揃いました。
ロクイチが牽くジョイフルトレインはもちろん特別感があるのですが、89が牽くのもまた渋くて好適です。

続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/02/25/230004

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【Bトレ製品の索引はこちらをご覧ください】

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