Bトレの14系座席車は、中古市場では原色よりリゾート、ユーロピア色の方をよく見ます。JR西日本のリゾート客車は「ムーンライト九州」などに使われ、18きっぷユーザーには思い出深い客車です。
北陸本線や大糸線のシュプール号にも使われましたので、雪国テーマの当鉄道でも揃えておきたい車両です。国鉄客車Bトレのご多分に漏れず、中間車が集めにくく緩急車が余る感じですので編成にするにはそれなりに苦労するのですが、Bトレ製品のスハフ、オハ、オハフのみで揃えるモノクラス編成に今ひとつ模型的な魅力が薄く、増備が後回しになっていました。
↑過去のアルバムより。朝の大阪駅だと思います。
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この14系リゾート客車ですが、Bトレ色替え製品には含まれない、模型的に楽しい車両がありました。
それが、オハフ15 201-203と251です。
201-203はジョイフルトレイン「あすか」に準じた展望車へ改造、251は車端にロビーが設けられました。
Bトレ製品はサービス電源用発電機のグリルがついたスハフ14用の側面と、それがないオハフ15の側面が選べるため、中古市場にも両方のバージョンが流れていますが、この塗装のノーマルのオハフは存在しなかった(または後で追加改造?)ようです。
なお、通常のスハフやオハも窓が1つ埋められ、スキー置き場が設けられました。これはショーティにしてしまうと再現するかは悩むところです。
さて、そういうわけで余っていたオハフ15を改造してみることにしました。さすがに高価なトミックス製品を切るわけにもいかないので自作してみます。幸いオリエントサルーンの時よりは形状がシンプルに思えます。
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Bトレで側面だけでない、妻面や屋根に及ぶ形状を作る際、苦労するのが窓パーツの構造です。Nゲージであれば窓を外してボディの加工をするのですが、Bトレは窓パーツが構造上に重要な役割を果たしており、車体を組み立てるブロックパーツや屋根をはめる突起も窓パーツについています。とは言え、窓をつけたまま車体加工するのは窓開けや塗装時に大変難易度が高くなります。
よって、窓パーツを屋根との接続用の上端部分とブロックパーツや床板をはめる下部分だけ残し除去した上、車体を組みました。
展望室車端側のボディですが、歪みを防ぐためにBトレパーツを削って作ることにしました。
使ったのは余っていたカニ24の折妻のお面です。ヤスリで下側に向けたテーパを作り3面折妻も平らにしていきます。実車の写真を見るに、上からの投影では展望室は真っ直ぐで角だけRがついているように見えますが、若干の丸みを帯びているようにも見えます。それっぽく平らにしていくと真ん中の面に穴が空いてしまいますので、裏から瞬着パテで補強しながら進めます。
その後、下半分だけ切り取り使います。
自作するよりも、全幅がピッタリとなり左右の歪みがないだけでも、今後の作業の安定性が増します。
次にカニのお面の頭の部分を使いつつ、展望室の屋根を作ります。
屋根とあわせてパテを盛り、削っていきます。
続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/10/31/085307
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