いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【Bトレ改造】オリエントサルーンを作る1

東北と上信越の車両を集めている当鉄道にとって、是非とも揃えたいジョイフルトレインがあります。
まずは、会津路や信越本線のEF62との組み合わせが似合うスーパーエクスプレスレインボーです。これは前回、なんとか作ることができました。
次の目標は、ふれあいみちのくか、サロン佐渡入りのカヌ座12系か、、、。このように妄想する時間は一番楽しく、制作に入れば技術の不足で苦しみの道が待っているわけですが、技術力について考えなければ、一番作りたいのは仙台代表?のジョイフルトレイン「オリエントサルーン」です。

オリエント急行に似た名前、スカート付きの重厚な展望車、シンプルで落ち着いた塗色や塗り分けやエンブレムなど、子供心を鷲掴みにする列車でした。基本的に東北で運用されており、なかなか関東にやってこなかったことも憧れを加速させたのでしょう。

前回のレインボーまでで、ある程度切り繋ぎ工作にも慣れてきたので、ダメもとで次のレベルに挑戦することにしました。

制作の方針ですが、あの展望車をどうやって作るか?に尽きると思います。
オリエントサルーンは、なぜかトミックスやカトー、マイクロエースなどの各社から製品化がされていません。人気はあると思うのですが、、、。Nゲージの改造作例もあまり見つけられませんでした。
また、どうも過去に天賞堂から加工前提の高価なキットが出ていたようです。もちろんそんなレアものは入手できないわけですが、写真を見て構想を練ります。天賞堂のものは自分の記憶の中のオリエントサルーンとなにか違うように思いました。原因を考えてみると、塗装が赤すぎることと、おそらく写真の角度の問題でサンルーフがつぶれてしまっていること、スカートのカプラー用の切り欠きが大きすぎること、またテールサインが初期のものをモデルにしており、後の大型エンブレムのものではないこと、などが思い当たりました。

展望車の形状ですが、似たような他のジョイフルトレインから改造することを考えてみました。展望車の側面だけ見ると、高崎の「やすらぎ」や品川の「江戸」などにかなり近いように思いました。問題は正面の3枚窓です。これは当時、意図的にデザインを差別化したのか列車ごとに異なっています。サロンエクスプレス、江戸は均等な3分割に近く、やすらぎは中央窓の比率がかなり大きいです。オリエントサルーンはその中間といったところで、どれにも似ていません。これが独特のカッコよさの要因なのかも知れません。


やすらぎ(またはわたらせ渓谷鉄道転籍後の姿)や江戸のNゲージを入手して、前面の面をヤスリで広げる方法を考えましたが、ちょっと現実的でない上に、これらの車両がレアものとなっており入手できません。

Nゲージのスハフ12から改造する方法は、Bトレサイズに短縮する際に発電エンジンの排気口がなくなってしまいます。というわけで、前置きが大変長くなりましたが、Bトレのスハフ12をなんとか改造することにしました。

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今回新しく導入した道具は、「瞬着カラーパテ」と「硬化促進剤」です。これまで瞬間接着剤をパテがわりに使う際に、ベースのプラよりも瞬着が固く粘りもあるためにうまく平滑化できないという悩みがありました。このカラーパテはヤスリで成形できると書いてあります。

まず、スハフ12の妻面に合わせて展望室の形状を作って貼り付けてみようとしましたが、うまく出来ず諦めました。


次に、側面から作ってみようということで、ドアを埋めました。ドアの段差に0.3ミリプラ板を貼り、隙間にカラーパテを塗ります。そして、硬化促進剤を商品に付属のハケで塗ったところ、カチカチになってくれました。その後の加工性も良好のようです。

車端部を3ミリくらい切り落とし、後で展望室構造を追加した時に、全長が62ミリくらいに収まるようにします。端面は下から4ミリほど残し、そこを起点に斜めに切断します。図面などはないので写真から計算すると、角度は70度くらいに思えます。

マスキングテープで、側面大窓の大体の位置を決めて、縁を1ミリのピンバイスで空けていきます。その後フチをネイル用のルーターで綺麗にしていきます。テーパー状になっているビットを使い、当てるヤスリの直径を調整しながら勘だけを頼りに空けました。だいぶ雑ですが、窓ガラスをはめてしまえばなんとかなることを祈ります。
Bトレなので、大窓の寸法は雰囲気重視で適当です。本当は2番目の窓がもっと横長です。

一応側面ができました。
Bトレのガラスパーツの側面と屋根をつなぐ部分だけ使い、車体を組み立てます。そして、展望室を現物あわせで作っていきます。



展望室側の両側面の間に、3ミリの角棒で梁をいれ接着します。そして、前面の形状を表現するように台形状に切った3ミリ角棒を車端に貼り付け、これを基準に作っていきます。


展望窓の上側の桟を1ミリプラ板で作り接着。下の台形状のブロックとの間に1ミリ角棒の柱を2本立てます。ここは、車両の表情を出すために重要です。狭すぎるとサロンエクスプレスや江戸のようになり、広すぎるとやすらぎのようになります。写真を参考に、真ん中の窓が正方形よりも少し横長になるくらいに決めました。

あとは、サンルーフや側面の屋根の肩部分の形状を0.3ミリプラ板で作り、窓も頑張って抜いた上で接着します。隙間は瞬着カラーパテで埋めて後で整えることにしました。

なんとなく、オリエントサルーンっぽく見えなくもない感じになってきました。

続きます。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/07/04/201019

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