いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

Bトレ台車を3Dプリンタで作る

このブログは廃盤となったBトレインショーティーをしぶとく遊び続ける日々を綴っていますが、走行用パーツについてはカトーから継続して供給されていることは有難い限りです。

動力でないトレーラー車については、カトーの「小型車両用台車」の性能が良好です。車軸の外側の軸で保持するので、転がり抵抗が軽く、動力への負担を減らせます。このことは、編成中の動力を増やせない機関車牽引の列車で威力を発揮します。
今となっては廃盤ですが、バンダイ純正トレーラー台車は車軸中央の太い部分で保持するため抵抗が大きく、常にブレーキがかかったような状態となります。また構造上、車軸がポロっと落ちやすく、フランジも浅いのか脱線も多い印象です。
ただし大きな強みは外側の台車レリーフを自由に変えられる点です。また、Bトレならではの床下部分がほぼ2つの台車で占められる長さがあります。
カトーの小型車両用台車は、前後方向サイズが縮められ、台車ピンもオフセットしています。台車間がスカスカになるので、なにか床下機器的なのをつけたくなります。


さて、走行性能の良いカトーの小型車両用台車ですが、形状が3種類しかないのは悩みどころです。通勤1(103系など)、通勤2(新しい電車用)、急行(485系など)の中から、なんとなく似ているものを使っていますが、こだわりだすと少し違和感も出てきます。

特に旧客と貨物は上記3タイプとだいぶ印象が異なりますので、なけなしのバンダイトレーラー台車と純正レリーフを使っていましたが、やはり脱線は多いです。

今回、光造形式プリンタを導入しましたので、これを自作できないか試してみます。


一作目です。スハ43のTR47をイメージしつつ、カトーの小型車両台車に寸法をあわせて各要素を作りました。


乾かして固めて、、、


ランナー部を切り取ります。



失敗しました。
レジンの弾性では、カトーの製品のようにカプラーをはめたり、ピンのスナップを再現できませんでした。上の写真のように割れています。

また、モデリング自体が車軸周りの四角い感じが強調されすぎて、TR47に見えません。

また、車軸が挿さるところの寸法が足りてませんでした。

気を取り直して再設計します。


大失敗しました。
成型取り出し時に太陽光を受けてしまい、モールドまわりの液滴レジンが全て固まってしまいました。
※この失敗の話などはこちらをご覧ください↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2023/02/02/000311





めげずに頑張ります。




少し良くなりました。
車軸のクリアランスを大きくし、台枠部分の全長を延ばし、平らな感じの枠を強調しました。

まだ、これだと床板固定ができていません。



カトーの黒色車輪を買いました。小型車両用台車の車輪はφ5ミリちょっとですが、これもあまり変わらないようです。色は言うほど黒くありません。






軸を床板に通して、上からピンを差し込む構造です。
ピンと穴の寸法ですが、ピッタリだと入らず、0.2ミリ直径を減らすと入りましたが抜けやすく、サフを吹いた後だと逆に入りませんでした。難しいです。



ピンを鍵型にして、差し込んでからひねる方式にしてみました。

(長いので中略します)
この間のトライアンドエラーは、
・鍵型ピンは細く、力を加えて固定する際に折れやすかった。
・台車レリーフを厚くして強度をあげようとしたら、車軸を入れる時の負担が増え、レリーフが折れやすくなった。
・台車軸の長さの塩梅の調整
・車軸が入る穴を深くしたら車軸が左右に動きすぎ、抜けてしまった。
などなど、、、
途中で心が折れそうになっておりました。

さて、一応完成に近づいたものが下の写真です。

一応うまく行きそうなのですが、そもそも割れやすい光造形のレジンで、しかも1ミリ厚そこそこでディテールと構造的強度を兼ね備えなければならない走行台車を作ること自体に無理があったような気もします、、、。

床板への取り付け時、床板のボディへの取り付け時、脱線による車両の落下など、衝撃により台車が割れてしまう恐れは、常に付きまといます。

とは言え、Bトレに装着してスムーズに走る旧客風の台車は便利です。

※結局、強度面に難があり、違う方法も考えています、、、

【記事の目次はこちらをご覧ください】
【Bトレ製品の索引はこちらをご覧ください】
【令和版Bトレインショーティー入門はこちらをご覧ください】
鉄道コム
↑ここをクリックして飛んでいただくと、より多くの方に見ていただけるようです。ご協力下さいませ。
にほんブログ村 鉄道ブログ Bトレインショーティーへ
にほんブログ村

鉄道模型ランキング