いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【全検】BトレDE10機関更新

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BトレのDE10はスタイリングのバランスが良く、小形レイアウトに打ってつけの製品です。凸型ディーゼル機関車は元々はバンダイ純正の4軸駆動動力⑤を仕込めるようになっており、③でも小加工で搭載可能でしたが、動力ユニットはいずれも絶版となってしまいました。

バンダイ4軸動力は集電性能がイマイチなのか、買った状態そのままだとギクシャクする個体が多かったと思いますが、ウエイトや接点グリスを使った調整で改善させられました。その場合、4軸駆動なのでカトーの小型車両用動力を超える牽引力を発揮しました。電車や気動車では小型車両用動力を複数使うのが、集電軸を増やす意味で最良と思いますが、ユーレイ推進を使いたくない機関車+客車列車で6連以上を牽引したい場合は、上記のバンダイ4軸動力が威力を発揮しました。

ただ、凸型ディーゼルは箱型電気機関車に比べてウエイトを積むスペースが少なく、バンダイ動力の調整も限界がありました。

そこに登場したのがポケットラインの新動力です。これはフライホイール、サスペンション機構を搭載し、2軸ながら高い走行性能を発揮します。これにより、Bトレ電気機関車のN化は大きく状況が改善したのですが、凸型ディーゼルはスペースの関係で搭載できませんでした。

前回の記事では、このポケットライン新動力を削りに削り、BトレDD51への搭載に成功しました。
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https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/07/29/200721

今回はさらにスペースの厳しいDE10に搭載しようというチャレンジになります。

DE10はローカルや入れ替え用機関車ですので、成功すれば、より低速での安定走行が威力を発揮する機関車となります。

ただ、DD51以上にBトレDE10製品は希少化しており、失敗はしたくありません、、、。最初は慎重に検討しながら、いつでも撤退できる感じで探っていきます。

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まずは完成形のDD51と今回のDE10を比較します。DD51は黒い内部ブロックパーツは使わずに外側だけを接着剤で組み立てていますが、DE10はそれをしても動力が収まりそうにありません。

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ポケットラインの新動力ユニットは、下側を押さえている箱型のケースと、上側のモーター〜側面車軸押さえてまでが一体になったパーツの2つが内部ダイキャストを包むように構成されています。

前回のDD51ではこの上側パーツをとことん削ってなんとかボディに動力を収めました。

今回は、試しに上側パーツを外してみました。
モーター押さえがなくなるのでモーターが空転してしまいますが、これをテープで仮止めしてレールに乗せてみると、、、

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動きました!

上側パーツの車軸押さえ部分により集電板と車輪軸の接触を担保していると思い込んでいましたが、そうでもないようです。ただし、集電確実性が落ちている可能性はありますので検証しながら進めます。

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上のカバーがなければ、小さなボディ内への搭載実現性はぐっと高まりますが、それでもDE10特有のキャブ前後のクビレが当たってしまいます。

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ボディの内側に出っぱった部分をできる限り薄く削ります。まだ入りません。

これ以上やると、ボディに穴が空いてしまうので、今度はダイキャスト側を削っていきます。

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なんとか入りそうなムードになってきました。

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動力の上側の成形パーツを除去してしまっているので、モーターは接着剤で固定します。

また、ダイキャストの角の部分を鉄ヤスリで削りました。

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できる限りミニ四駆用のウエイトを積み、ダイキャストとショートしないようにマスキングテープを貼りました。

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ポケットライン新動力のサスペンション機構が良い仕事をしているのがわかります。

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低速で、カトーの小型車両用台車のトレーラー10両を安定して牽いてくれました。

カプラーについては、カトーの機関車用スカートassyのスノープラウとカプラー軸、上の押さえ部分だけを利用してDE10の先頭部に接着します。

次におゆまるレジン法で、台車レリーフを複製しました。
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動力の側面につけるとこんな感じになります。

E級ですので車軸は5つが正しいのですが、まあ2軸でも思ったほどヘンではない感じがします。

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ダイソーのアクリル絵の具で台車レリーフを黒くします。ディテールは甘いので、厚塗りで誤魔化します。

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できました!

ミニ四駆用のウエイトは、ボンネット内に1.5gを一つずつ、キャブ内に1gなどを3つほど積み、緑灰に塗っておきました。なかなかの車重に出来ましたが、カトーの小型車両用台車なら10両動かせるものの、バンダイの走行台車が混ざると全然ダメという感じです。

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シュプール号のプッシュプルにするには、プッシュ側のDE10も同じようにN化しないとダメそうですが、それにしてもイマイチ走行が安定しなかったDE10が低速走行できる快適さは非常に大きいものがあります。

今回の方法で、凸型ディーゼル機関車のN化手法が確立されましたので、あと何両かの機関更新を進めようと思います。捻出したバンダイ動力は、台車レリーフ付け替えが必要な旧型国電などのN化に役立てる予定です。


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