長年の課題であったスハネフ14が転属してまいりました。
●スハネフ14-0
●発売:さよなら富士・はやぶさセット(2009年)
●最近の入手難易度★★★★☆
子供の頃、上野駅と東京駅には何度もブルートレインを見に行きました。その中で顔が丸っこいものと平べったいものがあって、前者が好きでした。
ブルトレ客車の分類は、とても自分では把握できないほど多岐に渡りますが、やっと「顔の丸さ」の分類は分かってきました。
最初に作られたのは、三段式寝台・分散電源方式の14系客車で、北陸トンネル火災を機に集中電源方式の24系となり、その後二段式寝台の24系25型や、14系15型が生まれました。
丸い顔の「折妻」は、
①スハネフ14
②オハネフ24
③オハネフ25-0
までで、
平たい顔の「切妻」は、
④オハネフ25-100
で、
その中間の「半折妻」は、
⑤オハネフ25-200
⑥スハネフ15
⑦はなます用スハネフ14-550
となっており、この形状の違いは、増解結時の作業のしやすさに関係するようなのです。
14系寝台車である①⑥には、車体は24系とほぼ同じながら、発電用ディーゼルエンジンに関連して、屋根の排気口と側面の吸気口、給油口があります。これらは外見上で大きな特徴となりますが、Bトレではさすがにそんな細かい差異の別金型を作ることはせず、24系の金型を流用しているケースが多いようです。
今となっては14系の特徴がどこまで再現されていたかはよく分からず、現物で確認したいのですが、それ自体がレア化してしまったりしています。
いろいろ調べたところ、富士・はやぶさセットのスハネフ14-0(上記①)は
・屋根だけは排気口付きの専用金型
・側面と前面は、オハネフ24(上記②)と同じ金型で、吸気口はシールで表現する
・富士はやぶさセットに、各1両だけ入っており、この専用屋根パーツは他では手に入らない。
ということが分かりました。屋根だけの違いですが、これは揃えたいところです、、、。
ちなみに、Bトレスハネフ15(上記⑥)は、
・屋根も側面も、オハネフ25-200(上記⑤)と同じで、吸気口だけシール表現(実車写真を見ると、吸気口の位置や大きさ、後に埋められたものなど、いろいろあるようです)
・富士セットとはやぶさセットで、銀帯と白帯が存在する(銀帯は、オハネフ25-200と差異なし)
Bトレ「はなますセット」のスハネフ14-550(上記⑦)は、
・前面と屋根がオハネフ25-200(⑤)と同じ
・側面は、北海道用引き戸や雨樋、吸気口グリルも表現されている
となっているようです。
これら14系の金型ベースとなっている24系について再整理すると、
オハネフ24(上記②)
・白帯、折妻
・あけぼの、日本海セットに付属
オハネフ25-0(上記③)
・北斗星セットに付属で金帯
・顔は折妻の共通金型?
・側面は北海道用の引き戸の姿
・屋根は25形向けのファンが一つのクーラー
オハネフ25-100(上記④)、オハネフ25-200(上記⑤)
・アソート品や、24系25形ブルトレセットに付属
・銀帯、金帯あり。
・切妻と半折妻のパーツがついていた。
というのが全貌のようです。
さて、前置きが大変長くなりましたが、これがBトレ正規品のスハネフ14-0(写真奥)です。比較しているのは、あけぼの・日本海セットのオハネフ24です。
下がスハネフ14-0、上がオハネフ24です。
排気口がある分、クーラーが後ろに下がっているのが分かります。寝台側の側面には、どちらにも吸気口グリルはなく、同じ金型を使っていると思われます。車番などは後で貼られたものです。
この排気口のためだけに、レア化したスハネフ14-0を頑張って探すのも大変ですので、やはりBトレ的にはオハネフ24で代用するということでよいかな、と思いました。
吸気口は、ジャンクのスハフ14の側面あたりから移植するのがよいと思いますが、綺麗に埋め込める自信はなく、出力した紙を貼ることで妥協しました。
、、、まあ当鉄道のクオリティとしてはこんなものかと、、、
遠目には、吸気口は目立ちます。ジャンパ線っぽいパーツもつけました。今回はカプラーポケットに接着したので、昔のカトーの機関車のようにカプラーと一緒に首を振ります。さらにグレーに塗った発電エンジンっぽいものを床下に付けました。
やはり24系とは一味違った良さがあります。
いつかの東京駅にて。
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