たまたまこの難攻不落の路線を乗り潰す機会を得ました。
日南線は日豊本線南宮崎から分岐し、宮崎県を南下、鹿児島県に入り、大隅半島の港町志布志市に至ります。
「し」がたくさん出てくることを自らネタにしているようです。
志布志駅は過去はもう少し先に位置しており、志布志線と大隅線につながっていたようです。
このあたりの赤字83線系統は、自分が乗り鉄を始めた頃にはギリギリ存在していました。
大社線や深名線は乗れたのですが、このあたりは存在すら知りませんでした。
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志布志駅です。
JR最南端の駅として、指宿枕崎線の駅は稚内との対比としてもよく紹介されます。
志布志駅も指宿枕崎線を除けば最南端となりそうです。ちなみに九州の最南端は薩摩半島ではなく大隅半島の佐多岬のようですが、そのあたりのこともこれまで全く意識したことはありませんでした。それほどに鹿児島は遠い土地でした。
キハ40が入線しています。
JR九州は、国鉄型ではないなんだか新しくてカッコよい気動車ばかりというイメージでしたので、ここまで原型通りのキハ40が来たことに驚きました(機関更新などいろいろあるのでしょうが)。調べると、やはり新型が走る路線は多いようですが、この日南線は一部「海幸山幸」の車両が走っている以外はキハ40とキハ47、国鉄型天国です。
祝日の朝7:30発の宮崎行き単行キハ40です。
途中の油津より末端方面はかなり列車密度が低いです。
乗り通すと2時間半。18きっぷなどでこれを往復し攻略するのは、ここだけを目的にしなければ不可能な位置と長さです。そもそも行き止まりの路線を行って帰って来るのはあまり楽しくありません。志布志から都城あたりに出るバスがあるのかはよくわかりません。
志布志を出た列車は、途中、非常に味のある途中駅や、風光明媚な海沿いを走ります。
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途中駅の交換相手もキハ40系です。
油津駅、南郷駅、日南駅あたりが途中の大きな町のようで、ここへの区間列車は比較的多いです。
ジョイフルトレイン海幸山幸の行き先も南郷駅です。
キハ40のクロスシートと揺れ、懐かしいです。
海沿いから離れれば、このような川沿い区間なども走ります。
平野が広くなって来ると宮崎はもうすぐです。
日南線の付け根部分だけは電化され、宮崎空港線への電車が頻繁に走ります。
到着です。近代的な高架駅にローカル気動車という風景も、各地で見るようになりました。
海幸山幸です。かなりの乗車率でした。このような魅力的な列車に乗ることそのものが目的になることは、ローカル線の活性化に有益に思いました。
油津近辺ではプロ野球のキャンプもやっているようで、そういうファン需要もあるのかも知れません。
この後、「にちりん」で大分まで行きましたが、「左辺が短く、右辺は長い」九州の形状を今更ながら認識しました。
左辺は新幹線や高速道路の発展に加えて、そもそも距離が短いです。
右辺は宮崎から延岡まで延々と海岸線をゆく感じとなり、そこから大分への山越えも険しいです。
宮崎から、都城、隼人を経由して西鹿児島に至るのもなかなかの距離があります。
ブルトレの「南宮崎行き」「都城行き」などの重みを感じます。東京や大阪から乗り換えなしにこれらの遠い街に連れて行ってくれるのです。
485系のころ、「有明」と双璧を成すイメージのあった「にちりん」は、実際には乗車率の問題で、大分までの「ソニック」と分離され、大分〜宮崎の特急になっていたようです(何年も前に、、、)。
博多から、新幹線がつながる佐賀、熊本、鹿児島、長崎。
ソニックでアクセスしやすい大分。
宮崎だけは鉄道よりも航空機に軍配が上がりそうな感じなところで、この宮崎空港線のアクセスの良さ。
それぞれの都市で、うまくできてるなあ、と思ってしまいました。
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