いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【Bトレ改造】12系「くつろぎ」を作る

新たなお座敷列車を作ります。

高崎の「やすらぎ」「くつろぎ」は首都圏でも馴染み深い列車で、よくPFに牽かれてやってきました。
やすらぎはマイクロエース から、くつろぎはトミックスから発売されていますが、いずれも高価で、これを切り刻んでショーティーにする資金力はありません。

実車の写真を観察していたところ、くつろぎのスロフはドアが片側2つ残っており、Bトレ12系をただ塗り替えるだけでよいのでは!?と考えたのが今回の始まりですが、中間車には悩ましい課題がありました。。。


加工が楽そうなのはスロフだけで、中間車には拡大された窓のサロン室が2両分、そして地味に面倒な「乗降扉を埋めただけでなくその跡に開けられた縦長の窓」です。

位置関係をメモります。これをやってもだいたい間違えます。。。

加工予定の側面を貼り付けます。

「江戸」なども作って思いましたが、ジョイフルトレインは片側に窓埋め箇所が集中していて、ここに機材などが設置されてあるように思います。

この「くつろぎ」のスロフも片側はオリジナルのまま、片側は左右のドアに近い窓2つが埋められています。これは再現したい気もしますが、Bトレスロフの側面窓は3つ。ドア横の窓を両方埋めると、側面窓は1つになってしまいます。

ここは雰囲気重視で、一つだけ窓を埋めておきます。


いつも窓を埋めるのに便利な素材は、上の写真の1ミリプラ板です。これは以前たまたま買ったものですが、いわゆるタミヤプラ板ではなく、少し柔らかく発泡?っぽい感じがあり、サクサク切れて削りやすいのです。少し窓と埋める板のサイズが異なっても、ギュ!と押し込むとピッタリはまってくれる感じです。

タミヤからは少し柔らかめの「プラボード」というのが出てますが、2ミリ、3ミリ厚などしかないようです。また、プラボードはプラ板よりは柔らかいものの、充分に硬く、以前のb越線レイアウトの鉄橋を作った際は、切るのに結構苦労しました。

これより柔らかい今回の1ミリの板は「タミヤの1ミリスチレンボード」かも知れません。スチレンと言えばパキパキ割れてしまうイメージがありますが、この素材はそれよりはずっと硬いのです。

そんなわけで側面の加工を進めていきます。

オロ12の埋め側扉のところの窓については、簡単に窓色のシールを貼って誤魔化すことなども考えましたが、一応真面目に頑張ることにしました。使うのは上の写真の119系の残骸です。


なんとなくこの両開き扉の窓が、作りたい部分のサイズに似ている気がしました。


JAMで、Bトレ加工の巨匠、pagos様に教えていただいたハイパーカットソーを使います。なんと刃の板厚0.1ミリ。これで綺麗に切れれば切断箇所の両側を使えます。これまではニッパーで片側を破壊しながら、欲しい部分を取り出すようなことをやっていました。


オロ12のトイレと反対側のドアを切り落とし、切り出した119系のドア窓周辺を接着します。

ハイパーカットソーはまだまだ練習が必要な感じですが、今回はパテで周辺を埋めてしまうので、切り方が汚くてもなんとかなります。


この水色の119系ドア窓を埋め込んだところですが、元の12系ドアだけを綺麗にコの字型に切り取る技術はもちろんありません。ドアの妻面側も一緒にL字型に切り落とし、後でドアの外側だけ接着してパテで仕上げることにしました。


サロン室の窓はなかなかに大変です。写真のようにユニット窓の間の柱をズラし、窓を拡大した上で角はパテを盛って角Rに仕上げます。
、、、と思ったのですが、この作業はなかなか綺麗に作れませんでした。。。


サフの500番スプレー、400番のヤスリスティック(ハード)で成形を繰り返し、最後は600番のヤスリスティック(ソフト)で仕上げました。

当鉄道ではIPAでの塗装剥離もしてませんし、脱脂、調色などをやる技術もなく、表面の処理はサフ500番相当くらいでよいかな、と思っています。

グリーンマックス の缶スプレーのクリーム10号(小田急アイボリー)、クレオスのダークイエロー、クレオスの艦底色(ぶどう色2号の代わり)の順に塗りました。

くつろぎの茶色新塗装のポイントはEF64-1001と揃えられた白い太帯だと思います。見た感じだと幅は1.2ミリくらいかなとも思いましたが、BトレEF64茶色の色帯はかなり太く、手元にあった1.5ミリ幅でマスキングしました。さすがに太すぎたか、、、。

黄土色部分は、トミックスのカタログを見ると「金色、のちに黄土色」という記述がありますが、写真を漁っても「金色」に見える写真は出てきません。
新塗装の登場は87年。その直後の写真を検索しても黄土色に見えるため、微妙な違いなのかも知れません。サロンカーなにわは最初の明確な金色の後に、明確に黄色に変更されています。

ちなみにくつろぎの実車は、今も横川鉄道文化むらに保存されており、車内に入ることもできますが相当に色褪せており、とても金色の姿は想像できません。

というわけで金色に塗ることも考えましたが、調色技術のない当鉄道では、市販の金の缶スプレーは少し赤黄色味が足りない気がして、クレオスのダークイエローを使うことにしました。ダークイエローはタミヤを含め各社から出ていますが、クレオスのものが最も赤みが強いようです。


マスキングをはがします。裾の帯は0.7ミリ、幕板の帯は0.5ミリにしました。缶スプレーは購入直後は特に圧力が高く、だいぶ吹きすぎてしまいました(要は下手なだけなのですが)。そうすると、マスキングの甘い部分や0.5ミリの細帯部分などには容赦なく吹き込んでしまいます。

再びマスキングして修正したり、タプタプに吹いたスプレー塗料を爪楊枝の先につけてタッチアップしたり、なかなか手間がかかります。


グリーン車マークと方向幕の号車愛称表示は緑色ベースで、この渋い色合いの客車のアクセントとなってくれます。

また、この列車はユニット窓部分に取り付けられた障子の縦の骨組みが見えて、田の字型の窓に見えるのが特徴です。

0.7ミリのマスキングテープを窓の真ん中に貼ってから、白い紙を貼りました。


サロン室は角Rをリューターを使って出そうとしまいましたが、だいぶ歪んでしまいました。
窓には透明プラ板を現物合わせで切り、入れておきました。



組み立てます。Bトレの構造を残したまま改造した場合は、最後の組み立て作業が楽しみでもあります。


EF64-1001と並べます。



今回はJAMでもお会いできた巨匠・B作様の特集ページもあるRM modelsを買い、背景ボードを手に入れました。赤い屋根のホテル?が越後中里っぽさがあってすごくよいです。


サロンカーです。窓は歪んでいますが、この列車の特徴は伝わってきます。



スロフは塗り分けの模様が上手くつながらず、いろいろ修正せねばなりません。

続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2022/08/30/190811

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