いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

カーブする駅のレイアウト(b越線まとめ)

新しいBトレ用レイアウト「b越線」が一旦完成しました。

https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2022/06/30/000034

これまでの数々の失敗を活かしつつ、だいぶ楽しいものができたと思います。


巨大になりすぎて組み立てが大変になってしまった分割モジュールよりも、手軽にすぐ遊べるものを目指しつつ、Bトレ6-8連くらいのそれなりに長編成の列車の運転が楽しめるものになっています。

今回改めて感じたのは、レイアウトはプランと土台を作る時点で出来の良し悪しの大半が決まってしまうことです。先に進めたい、はやる気持ちを抑えながら、地味な基礎工事をどれだけやれるかが重要です。

でもそれ以上に、適度な達成感を継続的に得つつ、完成させるモチベーションを維持する方が大切だったりするので悩ましいところです。

今回の設計上の制約は、最大で横115センチ×奥行40センチ程度の収納スペースです。高さは比較的余裕がありましたが、一部台枠の端の部分では、さらに奥行制限が厳しく、駅の左側はトミックスC140のUターン線形となっています。C140は直径で280ミリですので、最も狭い部分の奥行は300ミリくらいで構成されています。

線形での主な狙いは大カーブとカントです。車体を傾けながら通過する姿は、Bトレのショーティーボディでもイキイキとカッコ良い姿を見せてくれます。

トミックスのファイントラックの道床の下に厚手の両面テープを数枚挟んでカントをつける手法は、これまで制作したモジュールでカントかけすぎによる脱線多発や、レール繋ぎ目だけカックンとなってしまう失敗を繰り返してきたので、この経験を活かしました。また、ポイントギリギリにカントをかけるとロクなことがないのでこれも避けました。

線路プランとしては、当初は終端駅の支線も設けることを考えていました。また、他のモジュールとつなげるための隠し分岐なども計画したのですが、最終的にはだいぶシンプルなエンドレスとしました。

これは、結局は細かい運転操作よりも、適度なスピードで走らせっぱなしにしてその姿を眺める、という最近の自分の運転スタイルにあったものにするためです。分岐が増えるほどに脱線や停止リスクは増え、そこにカントはかけにくくなり、また、終端駅を設けるには小レイアウトのスペースが線路だらけでギュウギュウになってしまいます。
(とは言え、完成した今となっては、外へつながる発展性が欲しくなったりもしています、、、)

大カーブといっても、トミックスのC541が使えればBトレ的には十分で、これをコアに据えつつC280-15などで繋げました。また鉄橋部分はC317で、これは「トミックスの基本はC280」と刷り込まれた自分のような世代にとっては、なかなかの大カーブです。Bトレが走ればなおさらとなります。
これをスペースに余裕のない両端のターン部分で使うために、C140でギュ!とスペースを詰めてからC317を挟んでいます。

駅の待避線を含めた線路容量は列車何本分で設計するか、これも自分の遊び方のスタイルとよく照らし合わせる必要があります。
自分の場合は、おおむね2列車、時々3列車を走らせて眺めるというスタイルに思えたので、今回の単線エンドレスに2面3線の駅、2本の短い側線という構成はちょうど良かったように思います。

短い側線は駅の0番線的位置付けのものが2本あります。時々、短編成の気動車などを運転したくなりますので、これを転がした後に飽きたらこの側線に突っ込んでおく、という使い方をすると、いい感じに主役を引き立てる役割も演じてくれます。

駅の容量や車庫は、プランを決める際についつい欲張ってしまいがちですが、勇気を持って絞り込むと上手く行くようです。

これは前回作った小レイアウトで、リバース線と短すぎる側線をほとんど使わなかった反省と、有効長があっても待避線でない行き止まりの線は、結局あまり使わなかった経験を踏まえています。※これはあくまで自分の遊び方のスタイルの話です。



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情景の面ですが、最初に決めていたのは「カーブする駅」と「道路沿いを走る峠越えっぽいシーン」だけです。

カーブする駅ホームは市販品にはないので自作することになります。今回はカトーの「ローカル線の小型駅舎」を使いましたが、完成度の高い製品を一点豪華主義的に使うと、風景に締まりが出るように思いました。

他にもトミックスの定番跨線橋や、津川の擁壁やトンネルポータルなど、製品が使えるところは積極的に使いました。

駅前や峠沿いの道などは、市販ストラクチャーを使った旧街道の雰囲気などにも憧れましたが、ほとんどスペースがなく断念しました。
Bトレの情景は、列車のスケールが正面は正しく長手方向は半分で、やはり普通のNゲージに比べて風景のディフォルメ具合も大きくなります。最初、線路や山だけ作っていると、かなり雄大な風景のイメージを持ってしまいますが、実際に正しいスケールの建物を置いてみると、「こんなに狭い範囲を作っていたのか」と驚くこともあります。

これは普通のNゲージでも同じだと思いますが、山や樹木などはかなりディフォルメしたサイズになっており、これは遠景だ、という納得を自分の中でしています。
時々、線路沿いの山や森、樹木を正しいスケールで表現された上級者の方の作品を見ると、自分との違いに愕然とすることもあります。
ただ、ミニレイアウトで、全方向から眺められる今回の配置は、自ずと中央部分に行くほどにディフォルメされていくものなのかも知れません。


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今回新しい挑戦としては信号機の設置があります。


これまではライト点灯しないBトレに電飾は不要と割り切っていましたが、実景では明るい昼間に信号機だけが強く光っている光景も目にします。また、小さいレイアウトですのでギミックを少し追加すると密度が格段に上がります。

トミックスの信号機は高価ですが素晴らしい動きです。今回新たに知った「非通電時赤点灯モード」は駅の出発信号機的表現にピッタリです。

トミックス信号機はS70の直線レールがセンサーになっていますので、ミニレイアウトでこれを挟む余裕がなく設置を諦めていました。が、今回基板をバラし、センサーを自作して、なんとかカーブ部分に取り付けることが出来ました。遊ぶ際の気分的には効果は絶大です。
今回は情景を作ってから、信号機などの電気系を後付けしたため、難易度が跳ね上がりました。これは次回の反省にしようと思います。

また今回の新たな挑戦として架線を張るというのがありました。これは、まず急カーブに追随させるために架線柱の配置を考えねばならないことや、それが好撮影ポイントを邪魔すること、本物の架線の取り付け方の知識、模型としての架線の材料や割切りの度合いなど、まだまだ勉強すべきことが多そうです。

その他アクセサリー系については、今まで知らなかったリアルな草木の製品により、かなり世界が広がりました。

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一通り完成した情景のカーブ駅を車体を傾けながら通過する列車を眺めているとワクワクします。

この動きは、最初に線路を固定した時のままですので、やはり基礎工事のところで最終的な見た目は決まるのだと思います。



当面このレイアウトは当鉄道の主力となると思いますが、またスペースと時間が許せば新たな風景も作ってみたいと思います。

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