いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

カトー小型車両用動力の分解整備

最近整備ネタが続いていますが、次は信頼性の高いカトーの動力に不調が出てしまいました。

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当鉄道には珍しいJR世代の列車、E233なのですが、7連の編成を2M5Tで使っています。これが久しぶりに運用に入ったところ、片方のモーターが停止を繰り返し、もう一つのモーターの負荷にしかなっていないという状況でした。

調子が悪い方のモーターユニットを、車輪の清掃や、モーター端子の接点確認などしたのですが、改善しません。そこで分解整備することにしました。

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バラすとこんな感じです。
このユニットは4軸で集電し、片側台車の2軸が駆動します。カトー製ならではの安定感でよく走るのですが、2軸駆動の貧弱さはあり、5連以上の編成では編成に2つのモーターを入れたくなります。これは、8軸で集電することになるのでほとんどエンコはしなくなって良いのですが、資金がかかります。


そんなこともあり、壊れたモーターユニットは絶対に治したいところです。

動力台車は、モーター軸とボールジョイントで繋がったウォームギアを、カマボコ型の固定パーツで接続する方式です。このカマボコ型パーツは恐ろしいほど細いツメで台車と固定されるため、壊してしまわないように注意が必要です。

これまでもモーター端子部と燐青銅の接点がズレることでの接点不良はあり、これは分解せずに側面から爪楊枝などで治せるものだったのですが、今回は違いそうですので原因を探ります。モーター単独で電流を流したレールと端子をつなぐと回ったため、原因は集電からモーターへの回路にあると考えました。

よく見ると、シャーシの左右に長手方向に敷かれている集電板が、台車の集電シューと触れてないように思えます。普通は台車を動かすと、シューに押されてこの板が微妙に上下しますが、それがありません。

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上の写真のように、茶色の基盤を外して、燐青銅を曲げ直します。
茶色の基盤は左右の2つずつの爪で固定されてますので、シャーシを左右に開くように力を入れて外れます。

ズレやすい真ん中のモーターへの燐青銅を軽く両面テープで固定し、問題の左右の長い燐青銅を山型に曲げ直します。これもマスキングテープで軽く固定しておきます。その後、茶色い基盤をはめて、各燐青銅の位置を固定します。これでその燐青銅板がシャーシに対して水平になり、台車の集電シューにちゃんと触れるようになりました。

ちなみにモーターは印字がある方が下です。逆にすると、いつもと反対方向に走ってしまいます。

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治りました。
このモーター、確かに久しぶりの運用とは言え、以前は問題なく走っていたものです。今回治した場所は、誤って触れてしまって曲げるようは場所ではありません。時間の経過により変形したりするものなのでしょうか、、、


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ちなみにカトーの小型車両用動力で要注意なのが旧製品の存在です。
上の写真のように、大きい抵抗がついています。このタイプはモーター自体が3Vまでしか対応しておらず、抵抗でパワーパックの最大12Vを下げて使っている、となにかで読んだことがあります(間違っていたらすいません)。運転感覚としては、低速が利かずラピッドスタートしてしまいます。
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基盤の下側にはこのようにダイオード?が2つついています。これの回路的な意味はわからないのですが、、、
これが入るスペースが、小型用動力のシャーシ下側にある膨らみです。
新型製品では、12V対応のモーターとなり、抵抗もダイオードも無くなったのですが、この膨らみは同型の金型として残っています。
これが大変厄介で、外から見分けがつかないのです。中古Bトレにモーターがついていたり、メルカリ等で格安の小型車両用動力を見つけ、飛びつくと、この旧製品だったという苦い経験が何度かあります。

仕方がないので、旧製品は2両ユニットにして、ゴムタイヤを外し、空転させながらスタートすることでラピッドスタートを防いだり、中には比較的低速が利くアタリ個体もあるようです。

前回のバンダイ4軸動力に続き、カトー動力も治しながら使ってまいります。
そろそろコアレスモーター搭載で4軸駆動する動力をカトーから出してもらえないでしょうか、、、

※続きの記事はこちらです↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/04/03/113802

【記事の目次はこちらをご覧ください】
【Bトレ製品の索引はこちらをご覧ください】

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