ご覧いただきありがとうございます。
このブログでも何回かご紹介している、カトーのポケットライン新動力ですが、圧倒的な走行安定性を誇っていた個体の調子が悪くなってしまいました。急に止まったり、再発進出来なくなってしまうのです。
原因はおそらく側面台車レリーフをつけるために元々の筐体を削ったりしてしまったためと思われます。
まあ、、、これだけいじくり回せば壊れますね、、、。
これまで、あまりの調子の良さから、できるだけ分解などしないようにしていましたが、分解整備を試みます。
ちなみにここまでで加工したところは、Bトレ機関車のN化のために、前後のカプラー周辺の切り落とし、側面梯子やタンク表現の除去などです。
まず、下面のパーツを外します。中のギアが露出しました。この状態でも走ります。
上側のカバーの成形品を外します。モーターが露出します。このパーツは側面の台車的表現と一体成形で、車軸受けの溝に集電シューを挟んでから、そこに車軸をはめ込む仕組みでした。
集電シューです。左右に違いはなさそうです。
集電シューは、真ん中の上側の突起がシーソーの支点になっています。片方はかなりシーソー的に動きます。これが、ポケットライン新動力のウリの一つ「サスペンション機構」です。これにより、2軸車輪のレール追随性をあげています。不思議なのは、もう片側はダイキャストが邪魔して、ほとんどシーソー的に動かないということです。こちらを基準にすることで、姿勢を保っているのでしょうか?
モーターからは2本のリード線が出ていて、銅板がハンダ付けされています。これをダイキャストの斜めのスリットに差し込むことで、通電しています。
今回、物理系は特に擦っている異音などはなく、単純に接触不良が頻発する状態と感じていました。
疑わしいのは、以下の点です。
1-車軸と集電シューの車軸うけの接触
2-集電シューとダイキャストの接続
3-ダイキャストとモーターリード線からの銅板の接触
4-モーターそのものやリード線と銅板のハンダ部
まず、4を調べました。レールに銅板を直接触れさせ電流を流すと、問題なく動くようです。
モーターからの銅板を少し曲げて、ダイキャストの斜めのスリットへの入り方がキツくなるようにしました。これで、3を改善できると考えました。
ダイキャストの左右パーツを左右のレールに触れさせて、電流を流したところ、これも問題なく動きました。
次に2です。
シーソー機構などがありつつ、どこが集電シューとダイキャストの接点なのか、いまいちよくわかりません。接点グリス塗布なども考えましたが、とりあえずティッシュで磨くだけにとどめました。ただ、その際に少し集電シューが曲がってしまったため、結果的にダイキャストとシューの接触は改善したのかも知れません。
最後に1です。
集電シューの車軸受けを見ると黒くなっています。ティッシュでほじくると、黒い汚れが付きました。これはグリスなのか、汚れなのか。一応、綺麗にしておきました。
再度組み立てました。
治りました!
おそらく台車レリーフ改造する際に、剥き出しになった斜め差し込み銅板にボンドをつけてしまったことなどが原因かも知れません。
ポケットライン新動力自慢の超低速走行が復活しました。
※ポケットライン新動力でのBトレ機関車N化については、こちらなどをご覧下さい↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/04/18/170138
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