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以前、18000円で3Dプリンタを購入し、いろいろ勉強しています。
※記事はこちらをご覧ください↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/02/10/225944
初心者にも扱いが楽なのは、ホビー製品用に広く使われるABS材ではなく、サトウキビ由来のPLAという材料で、この格安プリンタもPLA専用となっています。ABSを出力するには、出力台のヒーター機能や、全体の温度管理のための密閉構造などが必要なようです。
3Dプリンタの各種解説記事に詳しく書いてありますが、PLA材料は、硬く、削りにくく、接着や塗装もしにくいということで、あまり模型作りには向きません。
ただ、ざっくりした構造をある程度の精度で作るのには向いていて、主にストラクチャーを作ってきました。
車体についても、オリエント急行の屋根や、床下のちょっとしたパーツ作りなどには使いました(もちろん、クオリティはそれなりですが、、、)。
ただ、表面の平滑性や細かい表現の精度的に、模型車体の前面や側面には使える感じではなく、前述のように後加工が苦手な素材ですので、ベースとして使うのも厳しいものがありました。
これを設定や設計でなんとかできないか試行錯誤してみます。
まず、キハ35の前面的なものを設計して、ベッドに水平にプリントしてみます。本来少し浮かせて、サポート材で支えて作るものだと思いますが、どうもうまく行きません。根元のグチャグチャは、あとで切り落としてしまえばよいとして、困るのは表面のガタガタです。表面の印刷速度や線の重複設定をいじっても、プリンタ性能の限界なのか、水平方向の分解能はこれ以上良くなりません。また、表面のガタガタはパテやサーフェイサーで修正するには厳しいものがあります。
プリンタヘッドの動きを見ていると、まず周りの枠を固めてから、中を塗るような動きをしています。(スライサーというヘッド経路設定ソフト次第か知れませんが)
この中を塗る機能が雑なので、モデル全体を斜めに傾けて、周りの枠と中身が同一レイヤー上に無くなるようにしました。
上の写真は、真ん中が10度傾けたもの、左右は端のところの浮かせた部分にサポート材がうまく効いてくれなかったので、構造材を入れてみたものです。ただ、左のものは角度を5度にしたところ、レイヤーの段差が目立ってしまいました。レイヤーの厚さは0.05ミリに設定しました。このプリンタのデフォルトはレイヤー厚さ0.2ミリのようでしたが、この設定変更は、このくらいの値なら反映してくれるようです。
出力した中でもマシなものを選んで、ニッパーやカッターなどで整えていきます。プラ板や紙でゼロから作った方が楽なような、、、。
白サフを吹くと、それっぽいパーツになりました。ただ、成型優先で板厚が1ミリ以上あるので、あとで窓をはめ込むという苦行が待っています。
次に側面も10度傾けて出力しました。板厚2ミリ、傾けて浮いたところは、スライサーの自動設定によるサポート材がついているはずですが、グズグズになってしまいました。
成型物の端っこに弱いと見て、後で切り落とす前提で、ボディの延長部を作りました。印刷時間はとても伸びてしまいましたが、成型具合はだいぶ良くなりました。(結局寸法を間違っていたので作り直しました)
印刷時間は片側90分くらいです。
続きます。
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