いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

格安3Dプリンタで車体を作る

ご覧いただきありがとうございます。

以前、18000円で3Dプリンタを購入し、いろいろ勉強しています。

※記事はこちらをご覧ください↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/02/10/225944

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初心者にも扱いが楽なのは、ホビー製品用に広く使われるABS材ではなく、サトウキビ由来のPLAという材料で、この格安プリンタもPLA専用となっています。ABSを出力するには、出力台のヒーター機能や、全体の温度管理のための密閉構造などが必要なようです。

3Dプリンタの各種解説記事に詳しく書いてありますが、PLA材料は、硬く、削りにくく、接着や塗装もしにくいということで、あまり模型作りには向きません。

ただ、ざっくりした構造をある程度の精度で作るのには向いていて、主にストラクチャーを作ってきました。

車体についても、オリエント急行の屋根や、床下のちょっとしたパーツ作りなどには使いました(もちろん、クオリティはそれなりですが、、、)。
ただ、表面の平滑性や細かい表現の精度的に、模型車体の前面や側面には使える感じではなく、前述のように後加工が苦手な素材ですので、ベースとして使うのも厳しいものがありました。

これを設定や設計でなんとかできないか試行錯誤してみます。

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まず、キハ35の前面的なものを設計して、ベッドに水平にプリントしてみます。本来少し浮かせて、サポート材で支えて作るものだと思いますが、どうもうまく行きません。根元のグチャグチャは、あとで切り落としてしまえばよいとして、困るのは表面のガタガタです。表面の印刷速度や線の重複設定をいじっても、プリンタ性能の限界なのか、水平方向の分解能はこれ以上良くなりません。また、表面のガタガタはパテやサーフェイサーで修正するには厳しいものがあります。

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プリンタヘッドの動きを見ていると、まず周りの枠を固めてから、中を塗るような動きをしています。(スライサーというヘッド経路設定ソフト次第か知れませんが)

この中を塗る機能が雑なので、モデル全体を斜めに傾けて、周りの枠と中身が同一レイヤー上に無くなるようにしました。
上の写真は、真ん中が10度傾けたもの、左右は端のところの浮かせた部分にサポート材がうまく効いてくれなかったので、構造材を入れてみたものです。ただ、左のものは角度を5度にしたところ、レイヤーの段差が目立ってしまいました。レイヤーの厚さは0.05ミリに設定しました。このプリンタのデフォルトはレイヤー厚さ0.2ミリのようでしたが、この設定変更は、このくらいの値なら反映してくれるようです。

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出力した中でもマシなものを選んで、ニッパーやカッターなどで整えていきます。プラ板や紙でゼロから作った方が楽なような、、、。


白サフを吹くと、それっぽいパーツになりました。ただ、成型優先で板厚が1ミリ以上あるので、あとで窓をはめ込むという苦行が待っています。

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次に側面も10度傾けて出力しました。板厚2ミリ、傾けて浮いたところは、スライサーの自動設定によるサポート材がついているはずですが、グズグズになってしまいました。

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成型物の端っこに弱いと見て、後で切り落とす前提で、ボディの延長部を作りました。印刷時間はとても伸びてしまいましたが、成型具合はだいぶ良くなりました。(結局寸法を間違っていたので作り直しました)
印刷時間は片側90分くらいです。

続きます。

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