いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

格安3Dプリンタのその後

前回はこちらをご覧下さい↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2020/02/20/221737

格安の18000円で3Dプリンタを買い、数ヶ月が経ちました。ダメ元で買った割には、思った以上に色々なものを作ることができ、勉強になりました。扱いが荒いこともあり、ボロボロになってきていますが、しっかり働いてくれています。その間に起こった様々なトラブルをご紹介します。3Dプリンタの記事は、温度設定、サポート剤、スピード調整や設計など、レベルの高い話が多いですが、自分のようにもっと初歩段階で苦労している方も多いと思います。この記事がなにかの参考になれば幸いです。

買ったのはこれです。IUSEというブランド?

最新の値段を見ると、今は2万円ちょっとするようです。
入門用として以下の性能を持っています。
●PLA材専用
3Dプリンタには、出力しやすいが硬くて脆いPLA材と、出力が難しいが削りやすく粘りがあるABS材があります。またその中間のいいところ取りと言われるPET-Gというのがあるようです。このプリンタは最も出力しやすいPLA専用のようです。

●ヒートベッド機能無し
ABSは出力される台を加熱したりプリンタ自体のカバーがないと、温度が下がり出力物の台への食いつきが剥がれてグチャグチャになったりズレたりするようです。この格安プリンタには、台の加熱機能(ヒートベッド)はありませんので、ABSの出力(ズレないで台への定着をさせる)は難しそうです。

●ノズル温度可変機能あり
ディフォルト設定は210度となっていますが、パソコン側の設定で変えられるようです。PET-Gは230度くらいが適当なようですが、使えるのでしょうか?みなさんの記事を見ていると、ヒートベッドを70度にして、、、と当然のように書かれていますので、ヒートベッド機能無しで扱うのは論外なのかも知れません。ただ、スノープラウなどの小パーツを作るだけなら上手くいくかも、、、と期待もしています。フィラメントはなかなかに高価なので、試す勇気がありません。

●別素材のサポート材の印刷不可
ノズルは一つです。


さて、本題の様々なトラブル経験ですが、まず、現在のプリンタの印刷ベッド(台)は、写真のようになっています。ボロボロです、、、。

●台の磁石が剥がれる
台はプラ板製で、裏に両面テープでマグネットシートがついています。これが本体の移動テーブルに磁力でくっつくのですが、買って3日くらいで剥がれました。写真のようにガムテープで絶対に剥がれないように固定しています。

●台の表面がボコボコ
台にはスティックのりをつけて、樹脂の定着固定を助けるのですが、結構強力に張り付くため、剥がすのに一苦労です。平たい彫刻刀を台と成型物の間に入れて剥がしているうちに、台がボコボコになってしまいました。

●台の上が樹脂ゴミだらけ
これは除去しきれないので気にしないことにしました。印刷する際の最初の方の層に吸収させて、まとめて捨てています。

●台の端の方に印刷されてはみ出して、変な形に印刷される
これは、スライスソフト上でのオブジェクトの位置に関係するようです。スライスする前にオブジェクトを移動して解決するようになりました。

●樹脂がノズルに装填されない
これは、初めてのフィラメント交換後に起こりました。上の写真で、金の歯車がゆっくり回転しながら、樹脂をノズル方向に押していきます。この歯車がフィラメントにしっかり噛みつかないと、滑ってフィラメントが動きません。しばらく手で歯車の動きに合わせて樹脂を押し込むことで、噛み付くようになりました。

●フィラメントのロールホルダーのサイズがあわない。

プリンタ本体には小さいサイズの青いPLAフィラメントロールがついています。が、一般的に売っているロールは1kgで、本体ホルダーとサイズが合いません。仕方がないので、写真のように針金を引っ掛けて、ロールを吊るようにホールドしています。

※買ったPLAはこれです。

●電源が落ちる
これが最大級に困りました。加熱中に落ちたり、印刷途中で落ちて、ヘッドの動かしようがなくなったり、、、。
正直、安物はこんなものか、、、と諦めかけましたが、原因は電源コードにあるスイッチの接触不良でした。スイッチを軽く押さえると改善したため、マスキングテープで該当箇所を軽く押さえて貼りました。
やらなくていいはずの苦労が多いです、、、。

【作ったもの】
いろいろ苦労しましたが、18000円で一応自由に形が作れる喜びは他に替えがたいものがあります。

試行錯誤しながら、以下のものを作りました。


最初に付属SDカードに入っていたクリップを作りました。今でもこれが最大の出力物です。樹脂をたくさん使いました。



次に信号機を設計して作りました。ハシゴは別パーツにして接着しました。かなりオーバースケールとなりました。



次にボディだけ手に入れたオリエント急行の屋根を作りました。丸い屋根の設計に大変苦労しました。また、室内表現をつくりました。これはBトレ改造時に地味に面倒な、シャーシの高さ合わせの課題を解決してくれました。



オリエント急行のマニ50を作りました。窓が抜けるところはサポート材をうまく入れる必要がありますが、当時そんな知識はありませんでした。



次にオリエント急行の荷物車を作りました。



次にBトレ的な蒸気機関車のディフォルメを考えるためにモックアップを作りました。




モックアップを参考に、NゲージのSLをショーティ化しました。台枠をプリンタで作りました。格安プリンタは、表面の平滑製などはあまり良くない部分がありますが、このように構造材に使うには大変便利でした。






次に上野駅モジュールの構造材などを作りました。


機関車の床下パーツです。


上野駅銅像です。


詰所です。



跨線橋です。


ポケットライン チビ凸動力の側面パーツを作りました。

今後も壊れるまで使い倒そうと思います。

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