以前の記事で、719系を作ったことで、仙台地区の電車への情熱を思い出してきました。
思えば昔、大切なカトー製の583系を715系に改造したくなり、ぐちゃぐちゃにしてしまった記憶なども蘇ります。
90年代を彩る仙台の車両と言えば、455、457系のグリーンライナー、583系の魔改造車715系、さらに抑速ブレーキがなく常磐線岩沼口に限定運用されていた国鉄急行色の453系と車体更新された717系が各車と併結されて趣味的に楽しい光景となっていました。
新鋭車両の記憶としては719系までで、その先の701、721系の時代は知りません。
利府には色褪せた交流電機が留置され、651系スーパーひたちや583系シュプール号、ED78の仙山線貨物列車も走っていた時代でした。
仙石線の大窓103系は前面二枚窓で青の濃淡の爽やかな塗装を纏いました(このBトレは本当にレア化しています、、、)。
そんな中で燻し銀の渋さを誇る車両が417系です。
製造は70年代で、通勤用途にあわせた両開き2扉、抑速ブレーキ付きで仙山線入線や黒磯以南まで来られる性能を持ちながらも、国鉄財政難で5編成15両しか作られなかったそうです。
グリーンライナー塗装化されてからは717系と見分けはつきにくいですが、よく見ると無骨でカッコいいのです。
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今回はBトレ115系シールドビーム車をベースに改造しようと思います。
417系の以下の外観特徴をなるべく表現するよう努めます。
1-乗降口デッキ
2-ゴツいスカート
3-大きい雪切室とルーバー
4-ゴチャゴチャした屋上交流機器
5-検電アンテナ
いずれも無骨でこの車両の渋さを印象づける要素です。素直に717系を作れば、453系急行色や455系との併結も楽しめますが、717系はスマートすぎるように感じるのです。
417系を作るにあたり、悩むのが塗色と冷房化です。
文献によると、1988年ごろから冷房化、1990年ごろからグリーンライナー塗色化されたようで、過渡期的な旧塗装・冷房化という姿もマイクロエースから出ています。
どの姿にするかは作りながら考えることにします。
↑文中で触れました利府駅は、四半世紀ぶりに再訪すると側線は綺麗になくなっていました。
まずは115系のドアの下部をスティックヤスリで削り、0.5ミリプラ板でデッキをつけました。
前回の719系の時は1ミリ角棒で作ったのですが、だいぶオーバースケールとなってしまいました。
そして、ジャンクのカニ24から切り出したルーバーを一番右の窓部分に埋めました。
ルーバーまわりはもっとゆったりしていると417系の特殊性を出せるのですが、さすがに戸袋窓まで潰すとヘンなので、このくらいにしました。普通に115系みたいにも見えます、、、。
屋根は思案した結果、他の車両との差異を出したくて冷房準備車にしました。製品のクーラー部分を切り取り、0.3ミリプラ板を貼り、上に他のBトレから移植したベンチレーターを貼りました。
相変わらずの缶スプレー塗装です。今回はグリーンマックスのラズベリーAを使いました。これは公式に交直流色あずき色の赤13号の代替色とされているようです。色味は特に問題なく見慣れたローズピンクに思えました。
この電車の塗り分けは簡単です。前回同様、0.5ミリ幅のちりめんっぽい素材で追随性のよいマスキングテープで塗り分け線をしっかり決めてから、他の部分を普通のマスキングテープで塞ぎ、塗装しました。
さて、国鉄型の大事な特徴は白いHゴムだと思っていますが、これを塗るのはなかなか大変です。か、今回はローズピンクという濃い色なので白Hゴムは映えるように思います。
爪楊枝で描くように塗るか、何度もマスキングしてグレーを吹くかいろいろ考えましたが、窓周りを軽くヤスリで擦ると、下地のサーフェイサーの灰色が見えることに気づきました。
少し控えめですが、今回はこれで良しとしました。
あとは組み立てです。
今回、北国でよく見る連結器カバーも表現しました。これは単純に黄色いマスキングテープを貼って巻いただけですが、なかなかそれっぽくなり、気に入っています。
最後に他のBトレから移植した検電アンテナ、私鉄車両あたりから持ってきたゴツいスカートなどを取り付け、方向幕類をパソコン出力して貼ります。
一旦クハ416 ができました。
点検蓋類は表現できる腕がなく、諦めました。
スカートやデッキ、ルーバーや連結器カバーにより、重装備のイメージは出せた気がします。
残り2両も頑張ります。
続きます↓
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2019/11/12/084811
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