機関車や客車がある程度集まってくると、やはり1両は欲しくなるのが蒸気機関車です。ただ蒸機とはBトレにとって非常に悩ましい素材です。Bトレは、鉄道車両側面の、ある程度繰り返しパターン化されたところを大胆に縮めることでリアルさを維持しながら全長を短くしています。蒸機は側面から見える全てのパーツに意味と機能があり、省略するとよく分からない機械になってしまいますし、「全長は縮めても、しっかり人が乗れるように扉幅などは確保する」というBトレディフォルメの精神にも反するような気もします。
一番作りたかったのはC56です。小型の機関車なので、テンダーを入れても通常の電気機関車より少し短いくらいにしたいところですが、そんなにセンス良くNゲージを短縮する技術はもちろんありません。
次に作りたかったのはC57で、磐越西線っぽい車両と共演させたいところですが、これも難易度が高く、、、
先人の猛者の方々の参考記事が残っているのは、BトレD51の動力化です。しかしテンダーにモーターを仕込んだり、Nゲージの蒸機の動輪とギアだけ活かしたり、、、とても真似できません。
で、思い至ったのが、純正Bトレの大井川鉄道きかんしゃトーマスです。黒く塗って、顔だけ自作すればスタイルは完璧です。
BトレのDD51と並べても馴染んでくれそうです。
問題は動力ですが、ホビーセンターカトーでC12の動力を買ってきました。高い、、、。スノープラウやカプラーを買うと、完全版の製品より高くなります。ここまでして、カトーの素晴らしい製品を切り刻むことになんだかなあ、という気分になりつつも、まずはダイキャスト製の運転席あたりから後ろを切り落とします。超大変、、、
↑写真はカプセルプラレールのC56をかぶせて遊んでいた時のものです。フライホイール搭載で素晴らしい走行性能!
↑泣きながらダイキャストを切り落とします。熱くなるので触ると火傷します、、、。車体を強く握りすぎるとロッドが壊れます(全て体験談)
動力の全長を短くすると、あとはトーマスボディ内部の当たるところを削れば、割と素直にボディがはまってくれました。
顔やデフは、純正ボディから切り出す資金はなくなったのでボール紙で作り、サフを吹きます。顔はボール紙をビー玉にギュ!と押し付け丸めました。手抜き、、、。
全体を半艶の黒で塗って、プレート類をプリンタで出力して貼り付けます。カプラーは、前側は純正品、後ろ側は従台車の純正品が使えないのでボディに無理矢理接着しました。
ライトは、少し特徴を出したくてカニ目にしました。
当鉄道は東北や上信越の車両を集めていますので、このSLも東武からまた貸しされて羽越線や磐越西線あたりで走っている、という脳内設定で遊んでいます。
カトーのフライホイール搭載動力は、他のどんなBトレ車両よりも安定走行し、牽引力もあります。こういうものを知ると、素直にNゲージをやるべきか、、と気持ちが揺らぎます。
曲線はトミックスのR177はOK。R140は時々先輪が脱線します。R103は無理です。
初の蒸機の入線で煙を合成するデジラマ作りもはかどります。
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